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◆海も枯れるまで HO1 自分用の設定メモなのでめちゃくちゃ乱雑な文章(言い訳) 文才の無い自分をこれ程までに恨んだことは無い() 幼い頃、家族旅行中に交通事故に巻き込まれ両親に庇われた彼女は一命を取り留めたが、両親は治療が間に合わず搬送先の病院で死亡した。ベッドに横たわる両親の前で大泣きしながら助けられなかった非力な自分を強く恨んだ事は、今も忘れられない。 その後彼女は一人でも誰かを救えるようになりたいと願い、努力の末看護師となった。 良い上司と同僚に恵まれ、強い想いからの努力もあって美人で要領もよく患者思いの笑顔が素敵な看護師と評判になった。 どんなに頑張っても医者だって看護師だって万能ではない、必ず全員を救える訳ではない。そう分かってはいたつもりだが、いざ患者の死に直面してしまうとあの日の絶望と悲しみが蘇る。 悲しむ遺族の姿を幼い自分と重ねてしまい、ずきりと胸が痛くなる。自分は未だに非力で誰も救えないのだと嫌でも思い知らされる。 そんなある日のこと 「ねえ美影さん、俺と付き合ってくれる？」 毎日のように熱烈にアピールしてくる青年は彼女が担当する入院患者の一人だ。人懐っこくて愛想が良くとても話しやすかった。 「元気になって無事に退院出来たら、考えてあげるね」 やれやれまたか、しょうがないな...という様子でそう答えると 「やった！絶対、ぜっっったい約束だからね！」 と明るい返事が返ってきた。 まだ考えるだけって言ってるのに...そう思いながらも細い腕を広げてはしゃぐ青年を見て、でも嫌じゃないなと思う自分がいた。 青年の退院が間近となった頃、突如容態が悪化しそのまま帰らぬ人となった。 何かが崩れる音がした また、私は救えなかった 大切な人はみんないなくなってしまう。 それからの彼女はミスを多発するようになり重度のうつ病と診断され、本人は断ったが彼女を心配する同僚達に猛反対され半ば無理やり療養の為に休職する事となった。 彼女にとって誰かを救う事は自分を救う事と同義であった。それが出来なくなった今ではもはや何の為に生きているのだろうか。 生きる意味を見い出せなくなった彼女は毎日のように死に方を模索するようになった。 そんなある日、ふと青年の顔が頭をよぎった。そういえば、彼は退院後に海に行きたいと言ってたことを思い出し、一人海へと向かう。 ・現在は白髪だがストレスによるもので地毛は黒髪。

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