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一人称　　：私 二人称　　：キミ 好き　　　：昔優しくしてくれたたった一人の男子 / 一人でいること 嫌い・苦手：人の多い場所 / 隠している左目を見られること -出自　 生まれた時から左右の目の色が違っており、親族からとても不気味がられ疎まれながら育った。 そんな親族たちの眼を気にし始め、次第に眼帯を左目に付けるようになる。 学校や家庭において蔑視され続ける内に居心地が悪くなっていった。 同級生からは陰湿ないじめ、教師からは無視、親や兄弟からは暴力、暴言。 まともな食事にありつける日は無かった。家庭ではわざと悪質なものを出され、学校の給食は常に同級生に妨害された。 それでも一人、たった一人だけ優しく接してくれる男子が居たが、そのことが周囲にバレるとその男子もいじめの対象となり、 気が弱かったその男子は知りあってから一か月も経たない内に自殺したことが分かった。 -経験～邂逅 そのような日々を送っていた所、人通りの少ない路地裏でFHのエージェントがジャームの処分をしている所を目撃してしまう。 エージェントは「見られたら仕方ない」と里奈の腹部に攻撃を叩き込み、里奈を死亡させる。 左目を覆っていた眼帯が外れ落ち、自分の身体を見ると赤い液体が噴出している。里奈は思うのだった。 「なんで？こんなワケ分からないヤツに、いきなり？私何も悪くないのに。これまで一つも良いこと無くって？ こんな眼帯なんかして、いつも一人で暗い道を歩いて、それで理不尽に殺されて？誰も悲しまず終わる、なんて……」 今までの理不尽な人生とその終わり方に、里奈は納得できなかった。というよりも納得したくなかった。 里奈はオーヴァードに覚醒し、それを目撃した目の前のエージェントはどこか嬉しそうな表情を浮かべていた。 防衛の意思からか、思わずエージェントに飛び掛かった所で記憶が途切れる。 -FH、欲望 しばらくして、FHのとあるセルのベッドで目を醒ました。 傍らには先程自分を恍惚の表情で見つめていたFHのエージェントと白衣を着た男性。 里奈はその男らに自分がオーヴァードに覚醒したこと、FHという組織のことを聞かされる。 勿論初めは信じることなんてできなかった。あまりにも非常識が過ぎると。 しかし、自分の左目のことを鑑みてみてれば無い話でもないことを理解し、男らの言葉を信用する。 里奈はFHエージェントになることを決意する。 これまでも、そして恐らくはこれからもロクな事が無いと思える人生を変えるために。 左右で色の違う自分の眼を変な目で見ないこの組織で、少しはマシな人生を送るために。 -現在と実態 生まれ持った違う色の目は先天的にレネゲイドウィルスに感染していた影響で、既にオーヴァードとしての素質を持っていた。 FHで目を醒ました時、生命維持の為に身体の強化手術が行われており、エージェントとして活動している。 オーヴァードに覚醒したことも併せて今までよりも身軽になった身体を里奈はとても気に入っており、FHには感謝している。 エージェントになってからは口数が増え、同僚と談笑をする姿が時折確認できる。 なお、路地裏で出会ったエージェントは里奈のことを認知しており、彼女に居場所が無かったことやいじめのことも知っていた。 それ故に里奈をFHへ勧誘する候補として以前から目を付けていた。 つまりは里奈の命を奪ったのは「目撃者の処分」というものではなく、「オーヴァードに覚醒させる」為の単なる手段だった。 無論このことは誰にも話しておらず、今後里奈を含め誰かに話すつもりも当然無い。

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