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私は、幼い頃に目を怪我してしまった。 仲のいい親友と呼べる男の子の友達と、 キャッチボールをしてるときに、 片目にボールが当たり失明してしまった。 親友は、泣きながら謝っていた。 『ごめんごめん…大丈夫か？早く大人の人読んで病院に行かないと…』泣きながら、 必死にどうにかしようとしている彼の姿に私の方もなんだか心が痛かった。 それから片目だけで生活していたのだが、 何かと不便が多かった。その時々に、 親友は手を貸してくれた。 『俺のせいだから…俺がお前のこと一生面倒見てやる！』そんな幼稚園の時に親友の男の子が約束してくれた。 私は嬉しかった。その時の彼の顔は今でも忘れない。かっこよかったなぁ… でも。もう見ることはできなくなってしまった。片目だけで見ていて、負荷がかかり。どんどん視力が落ちていき。 中学生に上がる頃には、両方ともの目が見えなくなってしまっていた。 親友の彼は今でも、ずっと週に一回くらいで会いにきてくれる。 中学生…高校生…になっても彼は週に一回習慣のように会いにきては、学校の話やたわいのない話をした。 私も目が見えなくても大丈夫な学校に入り今では大学生にまでなった。 『また、会いにきてくれたんだ。いいんだよ。幼稚園の頃の事気にしてずっと来なくても。私はもう気にしてないから。』 高校生になってから会うたびに私は口癖のようにこれを言っていた。 でも、彼は。『俺は約束を破るのが嫌いだから。いいんだよ。約束したんだから。 気にすんな。』と言ってくれる。 あぁ…カッコいいなぁ。ずるいなぁ…私も彼の顔を見て、かわいい服とか着て一緒に出かけたり昔みたいに一緒に遊びたいなぁ…って会うたびに思っちゃうじゃないか…そんな、楽しいようなむず痒いような日々がずっと続くと思ってた。 大学生になって。 とある日である。彼が。 『一緒に今度で、出かけないか？』 『なに？デートのお誘いかなにかかい？』 少し意地悪に笑いながら茶化すように言った。 『そうだよ…もう、大学生にもなったんだ。いいじゃんか…デートの一つや二つへらないだろ…』照れながら。彼は言った。 『じゃあ、私は目が見えないから手取り足とりエスコートお願いしますね。』 とても嬉しかった。 でも、そのデートは…事件によって行われることはなかった… デートで楽しい笑い声なんかではなく、 けたたましくまるで死ぬ前に必死に叫ぶ蝉の鳴き声のような夏の惨劇が悲鳴となって行われていたのだから… 紫蘭の今の性格など。 昔に比べて落ち着いるが、親友と一緒にいるときは、茶化したり大げさに振舞ったりするあと、ちょっとおねぇさんぶることもある。これは、照れ隠しから起こること。 目が見えないことは、一人でいるときは怖かったりしたけど、親友が来てくれたり助けてくれたおかげで、怖くなくなった。 見えなくても、大切な人がそばにいるとわかるだけで満足するようになった。 二人の幼い頃の思い出。 怪我をする前。二人で、いつも遊んでいた公園のあまり人は来なさそうなところに 二人でタイムカプセルを埋めた。 『タイムカプセルって大人になった自分へとか未来に対して手紙とかを書いておいて 大人になったら掘り返すんだって！ テレビでやってたの！』 私は楽しそうに言った。 親友も『いいね！じゃあ、お互い分からないようにして手紙書こうぜ！』と言って 二人とも手紙をタイムカプセルに入れた。 でも、それも私が両目が見えなくなり、 怪我をしたことで、すっかり忘れて。 私は化け物になりつつあるため、 内容すらもう覚えてはいない。 覚醒したことで変わったこと。 目が見えるのようになった。 片目は黄色、片目は黒色の目に変わっていた。 力は、目をつぶり集中することで感覚を研ぎ澄ませ、魔眼といわれる球体を周りに展開させ、攻撃を防御を行う。

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