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「こんにちは、いい天気ですね～。あ、私、虎須雨子といいます。あなたのお名前は？」 「今日はよろしくお願いします。…大丈夫、こう見えてお姉さんなので、どーんと任せてね」 「私はもう28だよ…きちんと仕事だって任されているし、言ってしまえばアラサーだしっ。子ども扱いしないで。」 「………妹は大人っぽいのに…なんで私ばっかり…」 田舎の小さなゲーム会社のプログラマー。 身長と童顔がコンプレックスで、実年齢より年下に見られがちなのを気にしている。 少しでも大人っぽく見られるために髪を伸ばした。同じ理由で伊達めがね。視力は両目とも1.2ある。 非力でどんくさいが、タフで聡明。 徹夜作業もなんのそのー！と仕事をこなし、終えた後に何もない廊下ですっころんでいる。 『砂糖菓子七つ』にてロスト 以下シナリオネタバレ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 死の間際。 真白くん まだ幼いきみの目に、わたしの死はどう映るだろう。 もう二つもよくないものを見せてしまっているのに。 願わくばこのまま、君の目に触れずに置けたらいいけれど…きっとそうもいかないだろうね。 それでもどうか、どうか――あきらめないで。 姫小川くん 私の次に年長なきみだから、きっといろいろ考えると思う。 酷なことを言うけれど、どうか、どうか折れないでほしい。 あなたの存在が、ほかの三人の支えになるはずだから。 ……どうしても、つらければ、「どうして置いて行ったんだ」って、わたしを恨んでほしい、かな。 來眞くん ひどいことするなあ、なんて。 何もかも決めてここに来たんだね。そんな顔するくらいならしなければいいのに、それでも。 できれば、わたしで終わりにしてほしいけど…それが無理なら、後悔だけは、しないでね。 さんにんへ どうか、生きて。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿ すべてが終わった後。 蛇足なのでよまなくてもいい。ゆうれい目線。 真白くんのお手紙を受けて http://charasheet.vampire-blood.net/1477973 真白くんへ お手紙ありがとう、せっかくだからマネしちゃおうとおもいます。 やけに褒められてて照れちゃいました。 あなたの甘えは、わたしを殺したのではなく、あの時他の人を守ったんだと思うから、わたしはいいんだよ。 残ってても戦力になったとは思えないしね！ ……それほど信頼してくれていたのに、置いて行ってごめん。 何も情報を残せなかったことも、一番年上だったのにちゃんと頭使えなかったことも、ごめんね。 優しい優しいきみが、きっと気に病むことも、わかっていたけど、どうすることもできなくて、ごめん。 謝りだすときりがないな。 私を思って泣いてくれてありがとう、それでも立っていてくれてありがとう。 きっと君が居なければ、姫小川くんもとうに折れていただろうから。 ありがとう、あなたの心に巣食えたことを、光栄に思います。…性格悪いかな？ PS. カクテルのことだけど、ああいうのはちゃんと好きな人に使うといいと思うよ！　ていうかどこで覚えてくるの？ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 姫小川くんへ まずは、置いて行って、ごめん。 私が居なくなって、君が一番年上になって、負担がかかることなんて目に見えていたのにね。 妹と同じ歳だったけど、弟ってよりはやっぱり、友人だったかな。 お酒の話になったとき、乗ってくれて嬉しかったし、楽しかったし、かわいいなって思ったよ。 わたしのために怒ってくれてありがとう。遺体、運びにくかっただろうにつれて帰ってくれたことも。 わたしはきみに、何にも残せなかったけど……きみがいたから、安心して死んじゃったのもあったかな。尚更ごめんね。 ありがとう、最後まで、戦ってくれて。あんな状況で、折れずにいてくれて。 真白くんを守ってくれて、來眞くんを止めようとしてくれて、ほんとうにありがとう。 PS. 「姫小川くん」って言いにくくない？今度会ったときは、名前で呼ばせてもらおうかな。…なんて。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 來眞くんへ 率直に言うと、怒ってます。 恨んではいないよ、まあちょっと怖かったし死ぬほど痛かったけど…ていうか死んだんだけど。 わがままを言うこと、エゴで動くこと、人を愛すること、 それで狂ってしまうこと……全部、悪いコトなんかじゃない。 わたしを殺して君の願いが叶うなら、構わなかったけれど、 そこに、わたしの知る來眞くんの、わたしの大切な友人の、笑顔がないなんて、嫌だったよ。 まあ、わたしたち（戦ってくれたのは姫小川くんと真白くんだけど、仲間に入れてね）は、 結果きみに負けてしまったけど、それでも言わせてほしい。 「必要とされない」なんて、絶対にない。 現に、わたしは、真白くんは、姫小川くんは、「來眞ハナビ」を含めたみんなで、生きていきたかったんだから。 わたしが憎いのは、きみではないよ。 優しいきみを愛さなかった世界を、わたしは今さら愛せない。 PS. あのウィッグのセンスはどうかと思うよ。素の方が男前だったから、もうあれはやめておいたら？ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ わたしへ 悔いはある。残してきたものも。特に妹と仕事かな。 それでもこれが運命だったのなら。誰かの糧になったのなら。 きっと無意味なんかじゃなかっただろう。 さようなら、人生。 ねがわくば、彼らともう一度出会えますように。

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