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暦世戒（こよみ-せかい） #C1C694 世を戒める、で世戒。 本名は都鳥世介（ととり-せかい）だが、今は使っていない。 職業Pは宗教家ベースで取得。 【特徴表2-4】 愛書家…あらゆるジャンルの蔵書を持っている。＜図書館＞に+20%。 さらに図書館へ出掛けなくても、自宅の書庫で＜図書館＞ロールが可能になる。 【人物概要】 優しく温和な物腰で、派手ではないが小綺麗で清潔な容姿の青年。 良くも悪くも好かれやすく、癖のない容姿と性格で誰しもの好みやすい・親しみやすい姿に映る。 生育環境から良く言えば周りをよく見て気の回る、悪く言えば人の顔色を窺いすぎて自己主張が控えめがちで、 他人に強く出られず意見を飲み込んでしまいやすい性格。 教祖として人前では毅然と振舞うがそれが自然体ではなく、本来の彼よりもう少し強く見せている。 そうでなくともちょっとした言動や所作が思いもよらぬほど他人の心に響いてしまうことも多々あり、 控えめな性格に似合わないカリスマ性も現状の結果を招いた一因となっている。 幼い日の自分の行動を間違いだとは思っていない（ギギ（HO2）の前であれは間違いだったなんて絶対に言いたくないし、ギギを助けたことは実際に後悔もしていない）が大人になった今、それでも当時の幼い自分には他にどうしようもなかったとも思うが、 結果として幼いゆえに軽率で危うい選択ではあったと思っており、 現状について引っ込みがつかないところまで来てしまった自覚と恐れがあるが、 自分を信じてくれるギギや皆のために「教祖」を貫くつもりでいる。 ギギを助けたかっただけで、背負うものがたくさん増えてもギギが一番大事であるのに、 近頃はギギに対する監督が十分にできていないことが数ある懸念の中でも大きい。 最近はギギのおかげで助かっているのは確かだが、多忙のあまり彼の動向を前ほど把握しきれていないことが心配。 ゆゆなどの身近な信者たちのことも同様に真に把握できていることは少ないと思っており、 ひたすら偶像であるしかない自分をもどかしく感じている。 【人物概要・過去】 例えば親の機嫌を取らないと食事が貰えないなどの劣悪な家庭環境で育ち、 泣けば親が機嫌を悪くするので泣かなくなり、自分の気持ちや言葉よりも親の機嫌を損ねない「正解」を当てることを重視し、やや過剰に人の顔色を窺う癖がついた。 過ぎた性質ではあるが、周りを見て機転が利くことは良く作用することもあり、孤児院でギギに出会い、名前を呼ぶと怯えた反応を見せることからとっさに「ギギ」と愛称をつけたのも自分である。 自分を慕うギギに愛情が湧き、弟のように思い、祈ろうと提案したのも持てる手段が少ないながら純粋に彼を守り助けたい一心でのことだった。 いまや身内と呼べる人間は当時よりも増えたのだが、彼の保護者で指針である自覚は一際強く、何にも代えがたい特別な存在である。 ゆえに手が回りきらず、自分の目の届ききっていない現状に対しての懸念がより強い。 【人物概要・恐れ】 人に求められる姿であるのは幸か不幸か慣れており、聡明であるために冷静な視点を捨てられずにいる。 そのため外から見た時に脅威にもたり得て危ういコミュニティかつ今にも崩壊しそうな綱渡り状態で、 自分が重ねている所業が業であることはわかっており、わかっているが「教祖」であり続けることを選択した。 どうかこのまま上手い成り行きのままいてほしいと願いながら、いつか罰が下るであろう行いをしていることも内心では無視できず、 だけれど罰なら自分が全て甘んじて受けるので済むなら皆には及ばないでほしい、せめてギギだけでも守り続けたいと思えば思う程、 自分に罰が下るとしたらギギに何か起こること・ギギが奪われることだとも思えてそれが恐ろしくて堪らない。 【人物概要・怒りと虚無】 至極穏やかな青年であるが、そもそも自分はギギを助けたかっただけなのに、 周りにどんどんと果ては教祖として祀り上げられたことに、 心の底で僅かでも恨めしい気持ちがないかと言われると嘘になる。 あの家庭から抜け出したはずなのに、現状の自分と何が違うのだろうと過ることもある。 もちろんあの頃よりはずっとまともな生活ができているが、自分はずっとこうなのだろうか。 皆のことは大切だけど、皆は本当に自分のことが大切だろうか？ そうなら自分を無視してあまり勝手なことを言わないでほしい。 そうした暗い感情が渦巻きほんの少しだけ顔を覗かせるたびに、 それをどこのタイミングでも上手く主張できなかった自分も十分良くないという理性で鎮静し、 これは危うい現状の不安から逃げたい気持ちや責任を自分で負おうとしながら身に余って何かになすりつけたいだけの心理なのだと抑えつける。 持てる手段はともかく、教祖であり続けるという決断も皆への愛も情もそれ自体は前向きなもので本物なのだ。 それが相互でさえあれば本当はなんだっていいんだ。 皆からは自分が見えているのか、時々ふと考えてしまうだけの話で。

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