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※全体振り直し1回、APPとCON、DEXとSIZ入れ替え　ベース：クトゥルフ2010　メンタルセラピスト ★変更点：医学75→60、経理20→初期値、図書館・目星→初期値、聞き耳→85（最大値）、隠れる初期値→55 個人でメンタルクリニックを開業している女性。元々は祖父の代から続く地元随一の総合病院『星月医院』の小児科医だった。 だが、双子の兄が亡くなったことをきっかけに独立。自宅で『紫苑メンタルクリニック』を開業した。 外向的な性格で、動画投稿サイト（YouTubeとかニコニコとか）に『TariAst（タリアス）』というHNで演奏、弾き語り動画をアップロードするのが趣味。 職業柄、主にリラクゼーション系や、落ち着いた曲、アイリッシュ系の音楽が多いが、アニソンやゲーム音楽のアレンジや耳コピ等も投稿している。 アイリッシュハープという珍しい楽器を扱うこともあり、そこそこ人気らしく、イベントで呼ばれて演奏したり、即売会で曲のアルバムを出品したり、自作の曲やアレンジのアルバムが幾つか世に出ている。（が、基本ネットで知った人が買う用）尚、サークル名は『Castor（カストール）』 彼女自身、人と関わることを好むこともあり、今の職も、趣味も、楽しんでいる。 ……と、周りの人間は思っている。 ＜裏事情＞ 代々星月医院を経営する一族に生まれた花音には、双子の兄、詩音が居た。 小さい頃から、音楽の才能に恵まれ、特に詩音は絶対音感と記憶力にも優れており、一度聴いた曲を完璧に演奏する程の才能の持ち主だった（日常生活に、自分一人だと何もできない程の支障は出ない程度だったが、サヴァン症候群持ち。そのため花音とは逆に余り人と話さない、静かな人物）。 天性の気質と障害により、人と接しにくさを抱えた兄を、花音は支え、そんな花音を詩音はまた大切に想い、花音のために様々な曲を作り、聴かせていた。 母の影響で2人ともアイリッシュ系の音楽を好み、2人でアイリッシュ音楽のユニットを組んで旅をしながら演奏すること。そして、その先で人々を音楽の力で笑顔にすることが共通の夢。 また、花音は兄も自分も理解し、応援してくれる母の病（心臓病、移植以外で治す手立てが無い）を治したいと願い、同時に医者も目指し、勉学でも優秀な成績を修めていた。 ２人の母は、仕事一辺倒の祖父（義父）と父とは対照的に、２人を支援し、また、常々２人に「詩音と花音の音楽をたくさん聴かせて」と願い、２人もそれに応えるように、その腕を上げていった。 花音はアイリッシュハープと歌、詩音はヴァイオリンとティンホイッスルを得意とし、学業の傍ら街頭や地元のイベントで演奏するなど地道にプロとなるための活動をし、17歳の頃、兄と街頭演奏をしていたところ、大手音楽事務所のマネージャーの目に留まり、双子の音楽ユニット『ReuL（レウル）』としてメジャーデビュー。２人の活動を快く思わない祖父と父に悟られないよう、星や月の模様のローブを纏い、素顔や姿を隠した謎の双子音楽ユニットとして約8年活動。花音はその途中、医学部に進学し、二足の草鞋を履く多忙だが、充実した日々を送っていた。 （ちなみに芸名は、花音→Alhena（アルヘナ）　詩音→Castor（カストル）　だった） 『ReuL』の曲は花音が作ったものもあるが、基本的には詩音が作詞・作曲しており、その評価はアメリカや、アイリッシュ音楽の本場であるアイルランド、カナダといった海外にも届き、現地で演奏を頼まれる程の評価を得ていた。 （海外では男女の双子、ということもあり、TwinStarsと呼ばれていたりした（Twinkle star（キラキラ星）とスターを引っ掛けた愛称）) が、活動8年目を迎えた年（花音が医学部を卒業した年）、遂に祖父と父にバレてしまう。 ２人のやっていることを理解するどころか『遊び』とみなし、特に優れた頭脳を持つ花音を医者にしたい、と考えていた祖父や父が花音と詩音の勝手な行動を許すはずもなく、２人揃って無理矢理事務所を辞めさせられてしまう。 祖父と父に冷遇され、他者と違う特性を抱えた詩音が生きられるのは、音楽の世界だけ。事務所を辞めさせられたことは、彼の心に癒えない傷を残した。 塞ぎ込む兄を、花音は動画サイトもあるから、と励まし、『Tatarisc（タタリスク）』という名前で活動の場をネットに移す。 それがようやく軌道に乗り、詩音が立ち直り始めた矢先、母の病状が急変し急死。祖父と父は花音を「お前が音楽に現を抜かしているから母の治療が間に合わなかった」「母が死んだのはお前の技量不足だ」と責めた。 花音は本職であったことも有、母の状態を理解していたため、せめて母の心を癒そうとしたのだ、と祖父と父に反論。むしろ母を見ようともしない祖父と父を心の中で軽蔑していた。 だが、毎日のように祖父と父に怒鳴られる花音を見ていた詩音は自分を責め、花音が医師としての仕事をしている間に、自身の生命線ともいえる左手首を切って自殺を図る。 帰宅した花音が見たのは、血の海に沈む瀕死の兄と、その傍らにあるヴァイオリンとティンホイッスル。そして、「花音の曲」と書かれた、詩音が作詞と作曲をした譜面。 間一髪、花音の処置が間に合い、詩音は一命を取り留めたが、詩音は廃人状態となり、祖父と父により半ば厄介払いのように精神病院に送られた。 花音は毎日、兄が最後に作曲した曲を歌い、聞かせていたが、その努力は実を結ばず、兄は精神病院の窓を無理矢理割り、その破片を使って今度こそ自ら命を絶ってしまう。 自分がずっと兄と一緒に居られたら、兄を診てやれていたら或いは、と、後悔を抱えていたが、ある時酔っ払った祖父が零した「ようやく手のかかる人間が居なくなった」という、医者どころか人とも思えない言葉と、それに何も反論せず頷く父に激高。 「患者の心を診ない医者には絶対にならない」と祖父と父に言い捨て家を出て、兄のように心を病んで自ら命を絶つ人が居なくなるように、そして、母が言い聞かせてくれたように、音楽で人の心を救えるようにと独立。兄の名と、その想いを忘れない、という願いを込め、『紫苑メンタルクリニック』を開業した。 だが、立ち直る患者も居る一方、結局は自ら命を絶つ道を選ぶ患者も見るうちに、一層自分への無力さが募っていく。 更に、ネットに音楽を投稿する度に兄の死を悼み、その音楽をまた聴きたい、と願うファンの悪意のないコメントや言葉も重圧となり、「自分が生まれてこなければ、兄はここまで狂って自殺することは無かったのでは？」「むしろ母以外兄に無関心だった分、演奏家として今も生きていられたのでは？」という思考に囚われてしまう。 生きる気力を完全に失い、兄と同じように左手首を切り自殺を図るが未遂に終わる。 その後、クリニックを休業し、アイリッシュハープと兄の形見のティンホイッスルを演奏して路銀を稼ぎつつ各地を転々として死に場所を探していた最中、偶然魔導書とショゴス＝トゥシャの存在を知る。 そこに書かれていた内容は、医者としては容認し難いものだった。が、それ以上に兄に生きてほしかった、その曲をたくさんの人に聴いてもらいたかった、という想いが勝つ。 同時に、単に『兄を生き返らせること』を願うのではなく『星月花音が生まれない歴史（世界）』を願えば、結果的に『自分』の存在そのものが無くなるため、同時に『生贄として自分以外の6人を殺した』という事実がそもそも存在しなかったことになり、結果、６人の犠牲もなかったことになると推察。 ショゴス＝トゥシャとしての力を得、『星月家に生まれる子供は星月詩音だけである、という歴史にする』という願いを叶えるため、事件を起こす。 ＜時系列まとめ＞ ①17歳　兄と共にユニット『ReuL』としてメジャーデビュー。徐々にその評判を高めていく （22歳（デビュー5周年）で、海外進出。日本よりも海外でその評判を高める） ②25歳　海外の評判が日本に入り、祖父と父に音楽活動がバレ、事務所をやめさせられる。 ③『Tatarisc』として動画サイト上に活動の場を移す。徐々に知名度が広がりだした頃に母急死。その2週間後、兄が自殺未遂を起こす。 ④兄が自殺未遂を起こした1月後、精神病院で兄が自殺。その直後に家を出、『紫苑メンタルクリニック』を開業。同時にHNも『TariAst』に変える （以後１年間、カウンセラーとして働きながら、動画投稿も続けていた） ⑤27歳6か月　自殺未遂を起こし、クリニックを休業。死に場所を探す旅に出る。 ⑥半年にわたる旅の途中、魔導書等入手。ショゴス＝トゥシャに 色々魔改造しました…… ・追加設定（魚来島の入手経緯） 『ReuL』として活動していた頃のマネージャーが相続したもので、旅の途中に偶然再会した際、静養先になれば、とタダ同然で所有権を得た。（一応、法的・表向きには花音がマネージャーから購入した、ということになっている） ＜詳細＞ 2人のマネージャー（2人を見出したプロデューサーでもある）の親族が元々所有していた。だが、曰く付き、ということもあり、マネージャー一族は島を余り快く思っていなかった。 マネージャーが相続したが、タダ同然の価格で売りに出していた。が、曰く付きなので当然買い手が付く筈もなく、本人も半ば存在を忘れていた。 マネージャーも、事務所の社長も、詩音の障害を理解し、寧ろ支えに回っていたため、無理矢理辞めさせられた双子の身をずっと案じ、その消息を仕事の傍ら探し続けていた。 動画投稿グループ『Tatarisc』が2人のことであることも察していたが、2人の祖父と父の事を考えると手が出せず、歯がゆい思いをしていた。 その1年後、『Tatarisc』が『TariAst』に名を変えたこと、何より、アイリッシュハープとヴァイオリンやティンホイッスル＋歌唱だったものが、アイリッシュハープのみか、アイリッシュハープと歌唱のみに変わった事に疑問を感じたマネージャーは、詩音ないし花音に何かあったのでは？と察し、2人を探すことに決める。 それから1年後、マネージャーは、自身が見出した時のように街頭でアイリッシュハープを奏でる花音を見つける。が、その隣に居る筈の兄の姿はない。 そのことを疑問に思い、花音に事務所を去った後のことを聞いた彼は、花音から詩音が自殺してしまったことを聞く。 同時に、憔悴しきり、手首に自分で付けた数多の切り傷に心を痛めたマネージャーは、彼女が静養できる場所を……と考えたところ、ふと、自身が相続した魚来島の存在を思い出す。 曰くはともかく、立派な屋敷と美しい海に囲まれた島なら静養にピッタリだろうと考え、彼女に島をほぼ無償で譲ることを決めた。 尚、当のマネージャー本人は、島に行ったことが無い（行く暇がない）ため、魔導書の事も含め、島のことは何も知らない。

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