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特長表 前職→メンタルセラピスト　精神分析に19*3％振ってる　 ペット→小さなヒバリを飼ってる。名前は「しじみ」 　　　　一人で暮らすには家が大きいので何かうるさくないペットでも、とショップで買った。 　　　　名前はその時持ってた味噌汁の具。（と他人には言うが、実は好きな食べ物だったりする） 　　　　 落語家　桃樂亭写楽（とうらくてい　しゃらく） 都内借家（家賃２万円２LDK）で一人暮らししてる落語家 バストイレ別、たばこOK、ペットOK、ご近所はあまり干渉してこない、駅から徒歩１０分、コンビニ目の前という最高の立地だが 【前の住人が痴情のもつれで包丁めった刺し→首切り自殺の無理心中をしたカップル】という最悪の事故物件に住んでる。 最初引っ越してきたときに隣に住むおばちゃんにそれを聞いたが不動産屋からも説明を受けており、別に幽霊くらいと気にせず暮らしてる。 今のところ心霊現象にも出くわさないし、出てきたら逆に落語で幽霊話する時のネタや勉強になるだろ、くらいの気持ち。 生まれは関西なので関西弁が抜けない。 都内で仕事するときは標準語の方が良いんじゃと言われても、落語家の師匠が 「百々瑪が話したい方で話していいんだよ。私らは話すのが仕事なんだから」と許してくれたので関西弁のまま。 大学卒業までは素直で優しく、困ってる人がいたら助けに声をかけてあげるような人の心を持っている青年だった。 幼いころに交通事故にあいかけて一時的にメンタルケアが必要になったことがある。 その際通っていた心療内科のセラピストにとてもお世話になったのでセラピストの道を一度歩き始める。 が、高身長、高APP、将来的に高収入が認められる自分に群がる女たちにほとほと嫌気がさして性格が捻じ曲がる。 もうどうしてそこまでひねくれた？と大学時代の同期に不思議がられるほどガッツリ何もかもが嫌になって変わった。 人に気を遣うのも、人の心を癒したかったのも、誰かに寄り添いたかったのも、 なんだかもうどうでもよくなりホストでも入って肝臓を壊してさっさと死ぬか、くらいに自暴自棄になっていたところ、 落語家の師匠である櫃島 菖蒲に拾われる。 「折角の別嬪さんが、こんな雨の日に路地裏の猫みたいに転がってたらもったいなくてお化けがでるよ」 なんだこの着物のおっさんと思っていたが、彼に連れられて食べさせられた温かい食事に気付けば泣きながらこれまでの事を洗いざらい話していた。 見ず知らずの人間に何故こんなと思いながらも、静かに聞いてくれる彼に誰かに助けてほしかった自分の気持ちを受け止めてもらって随分心が軽くなった。 憑き物が落ちたような自分を見て帰ろうとする彼にどうか側に置いてほしい。このお礼がしたい、貴方には恩があると人生で初めて土下座で頼み込んだ。 それから落語家の新入りとして暮らし始め、顔の良さと話術の巧みさのおかげか、ぽつぽつ人気はあるようでちょっと自信をつけ始めた。 舞台にあがる回数が増えるにつれて女性ファンが握手を求めることが増えてきて昔を思い出してか 人に直に触るのが嫌になり、黒い手袋をつけるようになった。 舞台では外してるので一応今のところ怒られたりはしていない。 落語家としてしばらく過ぎてから、師匠から紹介したいと明らかにカタギじゃない人たちへお披露目された。 なんでもないような顔をしていたが内心実は結構ドキドキして緊張しており、師匠にはきっとバレてた。 その場所で昔自分を轢きかけた車から降りてきた少女と同一人物が何も覚えてない様子で挨拶してきて （ほ～～～～～～～～～ん、加害者は被害者のツラなんてすぐ忘れるんやなぁ）とカチ、ときて にっこり優しく『初めまして』の挨拶をした。 自分が笑えば大体の女共は頬を染めるか恥じらうかするのに目の前のちんちくりんはそんな顔をせず、 おやと思って最初は面白いオモチャだと思ったが・・・付き合いが増えていくにつれて 自分に靡かず小型犬のごとくキャンキャン吠えるのがなんだか悔しくなってきた。 まさか自分があの女に惚れてるなんてことはないと思っているが無自覚に惚れてる。中の人が惚れさす。 言葉で屈服させて服従させてあの顎を草履の先で持ち上げてやりたい。俺しか見えないように。 遥嵐藿（ようらん　かく）

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