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クトゥルフ PC作成ツール
井丹 刹那
ID:3165622
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井丹 刹那
タグ:
イタミ
セツナ
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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初期
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幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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簡易表示
通常表示
技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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簡易表示
通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
簡易表示
通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
時々、過去のことを夢に見る。 僕が遺書屋になる前のこと、僕が遺書屋になるきっかけの事件のこと、そして僕が大切な人に別れを告げた日のことを。 夢の始まりは決まって彼女の姿を鮮明に思い出すところから始まる。 年がら年中、暑いも寒いも関係なく長袖を着た彼女はいつもどこか遠慮がちに笑顔を浮かべていたのが印象的だった。 そして、夢の会話は決まってあの言葉から始まる。 『私を殺してくれない?』 不意に幼馴染がそんなことを口走った。 恥ずかしさなどから冗談混じりに殺してくれと懇願する輩は周囲にもよくいたけれど、その時の彼女からはそんな雰囲気を微塵も感じなかった。 だからこそ、僕は心底動揺してしまった。 『詳しい話は聞かないでほしいんだ。 本当なら自殺するべきだっていうのは分かってる。 刹那を巻き込むのは筋違いだし、巻き込まれた刹那の人生を狂わせちゃうのも理解しているつもり。 でも…一人で死ぬ勇気がなくてさ……』 どこか独白のように彼女は言葉を続けていく。 『バカ言えよ。そんなことできる訳ないだろう』 『――だよね』 『第一、何かの気の迷いじゃないの? 光らしくもない。 というか、悩んでるなら相談くらい乗るけど』 『ううん、大丈夫。きっと心配かけるだけだし』 ――そんなことを言われる方が心配だ。 その言葉を口から出す前に彼女は走って行ってしまった。 仕方なく、言葉を飲み込んで僕も帰路に付いた。 ――これが僕の最初にして最大の失敗だった。 過去を忘れるなと忠告するように夢の景色は切り替わる。 それは翌日の光景だった。 その日、彼女は大学にやってこなかった。 前日に不穏なことを話していただけあって、どこか妙に心がざわついた。 大学の講義が終わると同時に、僕は剣術道場を営んでいた彼女の家へと足早に向かっていた。 景色は早く流れていくのに、心の中ではどこかゆっくりと時が流れていく。 暮れの季節が近かったこともあって道場に付いた時、既に日は沈んでいた。 唯一道路に面していた天野流剣術道場の看板が街灯に照らされているだけで、建物自体に明かりはついていない。 思えばその時の僕は冷静さを欠いていたのだろう。 僕は咄嗟にチャイムも鳴らさず玄関の扉へと手をかけていた。 ――鍵はかかっていなかった。 『…光? いるか?』 返事はない。 しかし、目に飛び込んできたものは僕の思考を余計に白く染め上げていく。 玄関から薄く差し込んでいた光に照らされた水たまりが目に付く。 ――それは赤黒い液体でできていた。 靴を脱ぐことも忘れて室内に駆けこむ。 部屋は月明かりで光源が確保されており、嫌でも室内の惨状が目に飛び込んできた。 倒れていたのは光の父さんと母さん。 そして、ボロボロの姿で手に赤く染まった刀を持った光の姿がそこにあった。 『…なんでこのタイミングで来ちゃうかな。間が悪すぎるよ』 そういう彼女は涙を溢しながら力なく、いつものように遠慮がちに笑っていた。 彼女の笑顔がいつも無理矢理作っているものだと僕はこの時初めて気づいた。 余りにも遅すぎる気づきの中で、真っ白になった頭が取った選択肢は彼女との対話だった。。 『お前…何だよこれ…?』 自然と彼女の体へと目が向いていく。 普段長袖の下に隠されていた部位には痛々しい痣の数々が残されていた。 昨日今日でできたものではないことは一目で分かる。 『私もお母さんもね、お父さんから暴力を振るわれてたんだ。 逃げ出そうと思ってもお母さんを一人きりにはできないし、だからいっそ、私が死んだら全部明るみに出てそれで終わりって思ってたの』 言葉を受けて彼女の両親へと視線が向いていく。 父親には刀で切られた裂傷があるが母親にはない。 だが、光のものと比べ物にならないほどの青黒く変色した肌が見えた。 ピクリとも動かないところを見るとおそらくはもう―― その考えに至ったところで体が震えた。 『でも、間に合わなかったんだ。お母さん……殺されちゃった……』 こらえきれずに泣き始めた彼女に掛ける言葉が見つからず、僕はただ近くによって胸を貸してやることしかできなかった。 しばらくして泣き止んだ彼女は再度僕にあの話を持ち掛けてきた。 『ねえ刹那…あのお願いを聞いてくれない? 私…もう疲れちゃったよ…』 『…ふざけんなよ。何でお前で……何で僕なんだよ……!』 『私のはもうどうしようもないよ。子供は親を選べないんだから。 それに、刹那だからお願いしてるんだよ。私たち、ずっと一緒だったでしょ? だったら最期を看取ってくれるのも私は刹那がいい』 言いながら彼女は手に持っていた刀をそっと渡してきた。 思わず手に取ってしまった凶刃がずしりと右手を重くする。 体中の震えが止まらなかった。 頭の中で『どうして』が止まらなかった。 そんな体の震えが、刀を持った僕の右手に彼女が手を重ねてきたことでぴたりと止まる。 『私の中で優しい世界は刹那だけだったから。 だから、残酷だけど優しいままで、あなたが私を終わらせて?』 『……………分かった』 その言葉を聞いてしまった瞬間、僕の中で何かが弾けた。 視界がにじんでぼやけていく。 ――ああ、もうすぐこの夢も終わりが来る。 『安心しろよ…痛みは一瞬で……終わらせてやるから……』 『――うん』 医学を学んでいた僕たちはお互いに理解していた。 刀ではどう足掻いても一瞬の痛みでは殺せない。 胴体を真っ二つにする業物だろうが、径の比較的細い首だろうが、うまく切断出来たところで痛覚と意識は数秒程度残るものだ。 でも、僕にはそう言うしかなかった。 刀を水平に構え、できるだけ力任せに振るえるように体勢を整える。 狙うは首、できる限り痛みを感じる時間を抑えるのならそこしかないと思った。 『……ごめん』 『何で謝るの?』 『ずっと傍に居たっていうのに…僕は何も……気づいてやれなかった。 もっと早くに気付けていれば……結末は変わっていたかもしれないのに……』 『ううん。きっと何も変わっていなかった。 最期に刹那が来てくれるかそうじゃないか。 私はもうそれくらいの違いしかなかったんじゃないかなって思うよ。 だから、あなたの決意が鈍らないうちに、お願い』 『…………ごめん!』 涙ながらに刀を振るい始めようとした時、彼女は本物の笑顔で笑っていた。 『ありがとう刹那。大好きだよ』 振るった刀は止められなかった。 手に彼女の首を切断する生々しい感覚が投影される。 瞬間、テレビの電源を切るようにして夢の時間は終わりを告げた。 過去の鑑賞は終わり、現実の僕は体を起こす。 何を思うでもなく部屋の片隅に置かれたそれに目を向けていた。 あの時、僕の手で大切なものの命を刈り取ってしまった得物に。 そして、今の僕の商売道具となっているその刀に。 現代に生きる妖刀、光鎮ノ守に。 「――最悪の気分だ」 そう言いながら僕は今日も刀を手に取る。 僕の役目は聞き遂げること、そして”あちら”に送り届けること。 人は死ぬ間際、誰かに託したい願いを思い浮かべる。 僕にはそれを聞き届ける義務がある。 彼女を救えなかったものの贖罪として。 そして、彼女のような人間の心を少しでも救うという自らに課した使命のために。 ここにいるのは善でも悪でもない。 道理を外れてしまった過去を引きずる亡霊だ。 ――そんな僕も相方と色々な遺書を見ている時にふと自分の最期を考えていた。 こんな仕事をやっている以上碌な最期は迎えないだろう。 それでも、僕が遺書を残すとしたらと考えた時、自然とこの一文が思い浮かんだ。 我ながら苦笑してしまうが、それでも僕は筆を手に取り、託すべき願いをこう綴る。 『願わくば、贖罪の旅路を聞き遂げてもらえるように、僕を天野光と同じ墓所で眠らせてください』 ------------------------------------------------------------------------------------ 設定補足 レラの設定次第で追記 長野県内の医療系大学に幼馴染の天野光と通っていたが、彼女の身に起こった不幸により表の世界から距離を置いた。 呪いのように付いて回る彼女との最後を自身への罰と考えている。 表社会から姿を消した直後から自殺志願者かつ最後の願いを遺書や言葉に込めた人間から殺しの依頼を承り、 粛々と実行するようになっていく。 仕事の時は心を殺して首を断つが、実際のところ人殺しは好きではない。 仕事があるからただ送り届け、聞き届ける。 虚ろになった心に残るのはただそれだけを淡々とこなす機械のような性質だけだった。 一方で、悪ふざけで死ぬ、殺すという輩には厳しく、 そういった話をしている人間を見ると感情の抑えが利かないときは胸倉を掴みかかることもある。 年に一度、天野光の墓参りに赴くことを忘れない。 数年間そうして墓参りをしている内に、彼女の命を奪ってしまった刀に鎮魂を願って 「光鎮ノ守(ミツシズメノカミ)」と名前を付けた。 この刀を使い続けているのも自信を罰し、彼女への贖罪を忘れないようにするためである。
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歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
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