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『遺書屋』と呼ばれる殺人鬼の片割れ、遺書を届けるべき場所まで届ける役『届人』をしている。 肉親はおらず、住所不定、学校にも行っていない。 道に詳しく、裏道などをよく知っている。 結構な頻度で町を歩き回っているため、そこそこ目撃されやすく、裏の人間に追いかけられることもあるが、裏道を利用して逃げおおせる。 ↑を子供たちに見られた結果 最近は知らない子供やらにも、勝手に追いかけっこの標的にされて追いかけ回されている。 ↑が続いた結果 子供たちが「道に詳しいやつがいる」「よく人を探している」「荷物や手紙を運んでいる」と親たちに説明したせいで、新聞配達や荷物運びの仕事をしていると思われ、子供たち経由で希に届け物のお願いをされるようになった。お駄賃やお礼がもらえるため、暇なときは請け負っている。なお、神出鬼没で、任せたものはどこにいても届くことから、ちょっとした都市伝説的扱いになっているらしい。 趣味は読書で、図書館に入り浸る。 顔も知らない人間の言葉に共感したり、納得させられたり、語られる空想に胸が踊るのが面白い。また、同じ本を読んだどこぞの誰かと、この感覚を共有していると思うと、形として残る文字の広く奥深いことに興味は止まるところを知らない。 人殺しに興味はないが、死を悟ったときの心が込められた遺書に興味があり、片割れ『殺人』と共に『遺書屋』をしている。 『殺人』以外の人物への関心は薄く、死についても「そういう事象」程度にしか思っていないが、遺書を通じて死の擬似体験をすることを楽しみとしている。 いつか自分も、大切な人の心に響くような遺書を残したいと思っているが、自分の感情もわからないうちは、納得のいく出来の遺書は書けそうにない。

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