タグ： 愛称 マダオ

子供の頃から両親の意向でピアニストになるように強制されていた。本人も物心着く前（2歳）からピアノの練習をしており、洗脳のようにピアニストになることを両親に言われ続けたため、それが自分の夢だと思い込んでいた。 　しかしその練習量にもかかわらず才能がなかったのか、そこまでの成果を出すことができなかった。 　そして七歳の頃ピアノコンクールで入賞すらとれなかった時に苛められていた出来杉（当時6歳）に会い、子供の頃は体がでかかった丸出は自分の不甲斐なさをぶつけるようにいじめっ子達を追い払う。 　その時から出来杉に付きまとわれるようになる。 　出来杉には運動神経のかけらもなく、子供の頃はまるで兄のように彼を助けることによって、自分が凡人であることから目をそらしていた。　出来杉もそんな丸出のことを兄のようにしたっていた。 　小学生の頃はそれで良かったが、中学生になると早熟に過ぎなかった丸出は身体能力的にもほかの人に劣るようになる。 　逆に出来杉は頭の良さ、容姿、器用さは優秀であり、ほかの人から尊敬される人物になっていく。 　だが、丸出には音楽があった。 　高校の時に、出来杉が丸出と同じようにピアノをやってみたいと言い出した。丸出としては断ることはできず、ピアノをやらせることになる。 　出来杉は音楽においても圧倒的な才能を持っていた。今度こそプライドを崩されてしまった丸出は、それでも子犬のようになついてくる出来杉に嫉妬を覚えるようになる。 　ある日のコンクールの日に出来杉は丸出を差し置いて全国大会への出場権を得る。しかもその権利を丸出のために辞退しようとした出来杉に八つ当たりしてしまい、その日出来杉は交通事故に遭って命を落とした。 　丸出は出来杉は自分のせいで死んでしまったと心を病んでおり、しかし自分と比較する対象がいなくなったことに暗い喜びを覚えてもいる。 　そこからの生活は散々なもので現在無職（ピアニスト）

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