タグ： Adonis専用うちの子達

【ロスト】 薄い桃色がかった白ベージュに近い髪色に桜色のメッシュ それらは自身の名前をイメージしているのだろうか。 そんな彼は1人の写真家だ。 いつもふらふらと何処かに赴いては 様々な風景や植物、人から動物、あるいは虫等を撮る 「…ああ、ほら。笑って！」 パシャリッ シャッター音と共に小さく光るフラッシュ 1枚を撮り終わると、彼は幸せそうに微笑んだ。 ―――――――――――――― 記憶と記録 ―――――― 小さな頃から、写真を撮るのが好きだった…。 その時に感じたもの「記憶、景色、思い出、人」 全てをくっきりそのまま記録して作る事が出来る そして自分の手に残り続けるから…。 春には小さな命が芽吹くその瞬間を 夏には太陽の光を浴びる生命達を 秋には愁い沈む夕日と安らぎの音色を 冬には儚い終わりの訪れと散り際を 1枚、1枚、その瞬間を切り取る様に丁寧に撮って行く。 全て趣味でしている事だけれど この時が俺は1番 ”生きている” と感じるのかもしれない だって写真は、記憶と違って消える事が無いのだから。 ―――――――――――――――――――――――――― ある春の日、桜の樹の木漏れ日が差す学校で 俺は君を「伊吹 弥」を見つけた。 艶やかな黒髪が風になびいて桜の花弁がその横を掠める その姿を見て ”綺麗だ”と零してしまったね。 そんな些細な出来事が俺と君との始めての出会いだった もう、何年も前になるのかなぁ…。 あの時の写真は今も大切に持っているんだよ？ 小説を書いてる君のかっこいい姿も うたた寝してる時の可愛らしい姿も 一緒にいるだけで、きっと俺は幸せなのだろう 今までは写真だけが俺の生き甲斐であったけど きっと、これからは違うのかなって思えるんだ。 君の隣でずっと一緒に生きていくのが 今の俺が感じる ”生きている”に変わったんだよ。 シナリオ「桜の樹の下には○○が埋まっている」では 叶えられない約束をする、ペアネックレスを買うなど 幸せな一日を送っていたがある真実を知った。 それでも、全てを失い忘れてしまっても。消えようとも。 何度だってまた、”俺は君に恋をする” そんな弥への想いに気づき、最後に自分の想いを告げた 『もう、親友以上ですよ』その言葉は人生を終えるには あまりにも勿体なくて、暖かくて、幸せで、嬉しくて この時、まだ君と一緒に生きたいって、願ってしまったよ 「あぁ…。嬉しいなぁ…。弥…… 大好きッ…」 君と”始めて”を迎えた場所で 俺は”さよなら”をした。 シナリオ「君とあるく夏宵」では、あれから5年後に 幼い頃、思い出の神社で再び最愛の彼「弥」と出会った。 数年越しに見た君はだいぶ大人びていて、 背も大きくなって、びっくりしちゃったよ。 なんだか、自分だけ時に忘れ去られたような気がして 置いていかれた様な気がして…何処か寂しさを覚えた… それでも良かった、また君に出会う事が出来たから。 屋台をめぐって失った記憶を1つずつ取り戻す 嬉しかった事も、楽しかった事も、悲しかった事も 怖かった事も、怒った事も、辛かった事も 最後の思い出も、全部思い出す事が出来た。 ねぇ…。あの日の約束を、君は覚えてるかな？ もう叶う事は出来ないけれど… 君が笑って”今を生きていてくれる”それだけで良いんだ… 「…夢、叶っちゃった…。」 交わされる指輪、想いの口付け、空に舞う花火の音。 これが最後、もう君と会うことは無いかもしれない。 ほら、行っておいで？前を向いて…もう、俺の事を忘れて なんてさ…。本当は ”行かないで欲しい” 心の本音 ずっと傍にいて、ずっと君と生きたかったのにッ…。 でも、これは言えないよ、だから笑顔でお別れをしよう？ 「俺も愛してるよ…。」 蛍の光に包まれ、彼は去った愛する人の背中を見つめた その背中が見えなくなると同時に、溢れ出る涙は光となり 押し殺した感情が溢れだせば花火の音に混じって消える。 ポタリポタリと頬を伝う雫は彼の想いなのだ もう横に並んで歩く事も、共に笑う事も、手を繋ぐ事も。 今の彼にはそれが出来ない。 【クリアシナリオ】 ・桜の樹の下には○○が埋まっている ・君とあるく夏宵 ・さよならの向こう側

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ