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花冷えに亡く季節 HO2：『花』症状 心臓に花の根が巣食っており、それを隠して過ごしてきたがついに隠しきれないほどに育ってしまったため治療ができるようになるまでの間、サナトリウムで過ごすことになっている。 生きているものに対して自分から触れることに対して強く抵抗を感じている。しかしそれがなぜなのかは覚えていない。 体に咲く花は自分にとっては呪いのようなものだと思っており、大きなコンプレックスになっている。 この花のせいでぼくは迫害されてきたんだ。だって普通じゃないから。そんなの知ってる。でも好きでこうなったんじゃないんだ。 なんでぼくはこんななんだろう。でも、昔誰かが、一回だけこれを「綺麗だ」って言ってくれた。そうじゃなかったら、ぼくは。 また過去に受けた迫害によりかなり心は荒んでおり、来るもの皆拒むというような態度で周囲を警戒し、神経をとがらせながら日々過ごしている。 しかしここまで荒んでしまってはいるが本心では寂しいと感じている部分もありはするが、それよりも傷ついてしまった部分の方が多すぎてその思いを自分で認めることができない。自分はそんなこと思ってない。そんなはずがない。だって周りはみんなぼくの敵だから。 「おれ、一人でいい。こないで。」 「...なに？おまえ、おまえもおれのこときもちわるがるの？」 「あっち行ってよ、こっちこないで」 「...こんなの、なくなっちゃえばいいのに」 「...こんなの、きらい。でもだから調べなきゃいけないんだ。きらいなのに。」 名前：アザミとエーデルワイスの英名から。 ・アザミの花言葉：「独立」「報復」「厳格」「触れないで」 英語の花言葉：「independence（独立）」「nobility of character（人格の高潔さ）」「austerity（厳格）」「misanthropy（人間嫌い）」 ・エーデルワイスの花言葉：「大切な思い出」「勇気」、 英語の花言葉：「noble courage（高潔な勇気）」「daring（大胆不敵）」 【花冷えに亡く季節】2020.06.22~28　 毎日が、きれいだししあわせだ。でも、どこか。何かが、足りない。そんな気がする。気のせいかな。 『ベルタへ 　この手紙はできればベルタには見られたくない。でも、...おれが生きていられなくなってしまったら、この他の存在からもらって繋いでる命が尽きてしまったら。ベルタがこの手紙を見つけて、読んでくれるといいなとも思うんだ。 おれは、他の存在を、人を殺して生きてきた。...そうしないと生きていけなかった。だから、みんなから嫌われて、怖がられて、迫害されてきた。 自分でも、最低だって、なんで生きてるんだろうって、思う。 他の存在の命を...自分が生きていたいからって、奪って、そうして生きてきたんだ。 だから、おれはこの花が、おれ自身が、...大嫌いだった。 でも、一度だけ...一人だけ、この花を、おれを、綺麗だって言ってくれた人がいた。 だからおれは、こんな自分が嫌でも、この花が嫌いでも、他の人に嫌われても。それでも生きてこれた。 ずっと、それを心の支えにして生きてきたんだ。 だから、ベルタ。ありがとう。 おれは、ベルタと出会えてしあわせだった。これ以上ないくらい、しあわせだった。 ずっとそばに、いたかった。 ありがとう、ベルタ。おれを綺麗だと言ってくれて、大好きだって言ってくれて。 おれも、ベルタが大好きだ。 でも、おれは、生きていくために他の命を奪うのが怖くなってしまったんだ。 だから、きっともう、ベルタのそばにはいられない。 ごめん、ベルタ。大好きなんだ。大好きだったんだ。 おれのことを覚えていられないかもしれないけど、おれのことを忘れたっていいけど。 ベルタは、生きて。 ベルタが生きて、幸せになってくれることを...おれは祈ってるよ。 シスル』 このくそ長長文をシスルだけがロストした場合送りたい 手紙は折りたたんでオルゴールに隠しておきます

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