タグ： 天城街道 天城総合医院

○那津薫衣(くにつ・くのえ)/『いざ歌えよ此の福音を』HO2:医師 【ラベンダー】：「あなたを待っています」「期待」「沈黙」「清潔」「幸せが来る」「許し合う愛」 HO2：医師 あなたは総合病院で数々の命を救う医者だ。 どんなに重い病気や酷い怪我を負った人間でも、あなたはその手で治療を成功させてきた。 世間では『世界で一番神に近い医師』と呼ばれており、今日もたくさんの患者をみている。 ・磨かれた銅を思わせる焦茶色の髪をミディアム程度の長さに切り揃え、切れ長で涼やかな深青の眼差しをした女性。 ・竹を割ったようにさっぱりとした爽やかな性格。 　誰に対しても平等に接し、にこやかな笑顔で笑い掛ける。 ・同僚の医師や患者たちからは、「ナツ先生」の愛称で親しまれている。 ・外科医。分野としては胸部外科学・心臓血管外科科学が専門。 　だが、絶え間ない努力によって、他の専門や分野に対しても広い知識を得ており、専門以外にも広く手術を担当している。 ・己の技術・実力に対する矜持は高く、決して卑下することはない。だが、他者や他の医者へとその実力をひけらかしたり、見下したりすることは一切無く、寧ろ、己に足りない部分を補う為に、どんな人物であろうとも積極的に教えを乞いに行く。また、己に教えを請われた場合は、誰であろうとにこやかな態度でそれに応じる。 　知識を得ること、技術を得ること、医学の進歩に触れることにはいっそ貪欲なほどで、仕事の空き時間などには暇さえあれば医学書や論文に目を通し、また、休みの日は学会に赴く・論文を執筆するなど、勉強熱心。些か傾倒し過ぎていると見えるほど。 　けれど、それが、己が救うことが出来た人間、そして、己が救えなかった人間への礼儀であり、医師という仕事への、私なりの敬意の見せ方だ。 ・患者に対しては、常に真正面から寄り添っている。 　患者の心を、家族の心を常に考え、何が彼らにとっての最善か、何が彼らにとっての最上かを常に考え続けながら、けれど不安を与えることの無いよう爽やかで涼やかな態度で接している。 ・歴史好きだった父の影響で、些か男性染みた凛々しい口調をしている。 　学会や会議など、畏まった場ではある程度口調を改めはするものの、そうでなければ基本口調を変えることはない。 　理由としては、幼少期から沁みついてきたものの為に治らない、ということを主に出しているが、本来の理由としては、性別を意識させない為でもある。また、ある程度個性のある口調の方が、会話の際相手へと言葉を届けやすく、耳に残り易いから、というところもある。 ・医者の父と、専業主婦の母を持つ。 　父は代々名医を輩出してきた名家の、分家の嫡男。 　幼少期、歳の近かった兄を船舶の事故に亡くしており、大切な人を失くす辛さや命の儚さは痛いほどに分かっている。 　身体が弱く、けれども、それでも父の治療を受け、必死に生きていた兄。けれど、彼のそんな命は、病ではなく事故によって奪われてしまった。船の残骸と共に、海の何処かへと飲み込まれ、戻ってくることはなかった。 ・もし、兄の身体がもう少し、よくなっていたら。救助が来るまで、海に呑まれずに済んだのではないか。 　一年に、たった一度だけ。兄の命日の日に、酒を飲んだ父がいつも、母へと零していたその言葉を、密やかにずっと聞いてきた。 　己の技術が足りなかったからだと、温厚な父が嘆く姿を、ずっと見てきた。聞いてきた。 ・だからこそ、己と同じ哀しみを、父と同じ苦しみを、背負う人間が、少しでも少なくなればいい、とも思う。 　少しでも多くの人が、天寿によって眠ってくれれば、と夢物語のように思ってしまうことがある。 　決して避けられぬ運命であるというならば、せめて、患者と家族が少しでも納得の出来る別れ方を出来るよう、その時間が提供できるよう、死力を尽くす。 ・それが、才能と実力と運に恵まれた、私にできることだ。 　 「ああ、こんにちは。今日から君の主治医を務める、那津薫衣だ。皆からは“ナツ”先生とよく呼ばれているな。好きに呼んでくれたまえ」 「この口調かい？　すまないね、父の影響なんだ。まあ、なに、私の個性の一つとして楽しんでくれ」 「……『世界で一番神に近い医師』、ね。何とも、大仰に呼んだものだよ、世間さまは。だが、つまるは私に対して、それほどの願いと希望を向けているということだ。何処まで答えることが出来るか、それは現代の科学の、医療の限界でしか図れない。……けれど、最善は尽くそう。最上は渡そう。私が私である限り、出来ることを全てしよう。それが、世間への私の返礼だ」 【フレーバー】 91：春紫苑（はるじおん）・ハルジオン 「追想の愛」 会えない人を、いつまでも思い偲ぶ。あの人しか考えられない。あれ以上の思い出など出来るはずもない。いつまでもいつまでも、過去にしがみつく悲しい人なのが貴方。悲しみでは前へ進めないのも知っている。悲しみを活力に変えられるのが貴方だ。 【特徴表】 15：天才 38：信頼のおける人 ○通過シナリオ ・『いざ歌えよ此の福音を』：SAN値+5 ・『呼ばわる三角』：SAN値-7,目星+9,図書館+10,歴史+８ ・『きんぎょばち』：SAN値+3,生物学+6 ＜以下、『いざ歌えよ此の福音を』HO2:医者秘匿情報含む＞ ・己が助けることの出来なかった患者の名前は全て覚えている。 ・患者が消えた事件も、遺体が消えた事件も、全て忘れられる訳がない。 　だって、それはどうしたって、帰ってこなかった兄のことを、重ねてしまってもいたから。 ・己の領分では決して無いことは理解している。けれど、もし、犯人が見つかり、そして行方の知れない患者や遺体を見つけることが出来たのならば、少しでもはやく家族の元へ返したい、と強く思っている。 　 ・坂上に対する信頼は厚く、また、同じ女性同士ということもあり、気兼ねなく接している。 　優秀な後輩であり、彼女と共に患者や手術を担当する場合は、迷うことなく彼女からの意見を伺い、己の意見と照らし合わせ、時に意見をぶつけ、真向から向き合っている。 ・彼女の薬指にある指輪の存在には気が付いているが、指摘をする気はない。 　気になっていない、という訳ではないが、無理に聞き出すつもりもない。言うも言わないも彼女の自由意思だ。言わないならば、そこにはそれなりの理由があるのだろう。 　だが、いつか彼女が伝えてくれたのならば、心から祝福するつもり。御祝儀は弾むぞ。 ・また、その指輪の存在がある為に、最近はさり気なく彼女の仕事を減らし、早く帰れるタイミングでは早く帰すようにしている。 　大切な人と共に過ごす時間は、何よりも大切にすべきものだからな。 　 【HO:医師】 あなたは6年前に、入院中の患者が行方不明になるという経験をしている。それから3年後、難病を抱えていた患者を助けられなかったことがあった。だがあなたの脳裏から離れない最もの記憶は、あろうことか霊安室から助けられなかった患者の遺体が消えるという事件である。6年前の患者行方不明の件も、3年前の霊安室から遺体が消えた件も、患者、遺体、犯人全てが見つからなかった。しばらくあなたの病院は「神隠しの起こる病院」と噂を流されてしまうが、それをあなたは実力でカバーできている。今も助けを求めてやってくる人間は多いだろう。行方不明になった患者や消えてしまった遺体のことについての詳しい情報は、カルテや手術記録に残されているはずだ。 いつもオペを共にしている『坂上 佑（さかがみ ゆう）』という30代の女性の助手がいる。彼女は大変優秀で、彼女の存在が数々の手術を成功に導いているといっても過言ではない。本人からそういった話は全く聞いていないが、あなたは坂上の薬指に結婚指輪がはめられていることに気付いている。 ■キャラクター作成 看護師でも看護婦でもなく、オペを仕切る中心人物となる医師であることが好ましい。 なお性別は問わないが、6年前も働いていることが必須であるので年齢は30歳以上が現実的だろう。参考までに。 《医学》《薬学》が推奨技能で、それぞれに＋30のボーナスがつく。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ