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ストリートローグをベースに作成 HO2　M県N市在住 以下HOに関係あるネタバレを含むかもしれない過去設定 家族構成は母と父そして僕。幼い頃は、父も僕や母を殴ってはいなかったと思う。でも物心ついた辺りから父の暴力が始まった。毎日繰り返される暴力、どこで借りたのか借金取りは毎日取り立てに訪れる。僕は子どもながら母を守ろうとしていた。母は心の弱い人で毎日父の暴力や借金取りに怯え泣いていた。 いつか殺されるのかもしれない･･･それならばいっそと決意した日、父が車に轢かれてあっけなく死んだ。飲酒運転による事故だそうだ。僕はこの時、はじめて神様に感謝した。父が死んだおかげで、お金が入り借金も全て返す事が出来た。 これからやっと母と普通の幸せを歩めると思っていた。 神様はどうやら僕のことが嫌いらしい。 母が倒れた。病院に運ばれ診察を受けた結果末期ガンと診断された。僕は沢山働いて、人にも言えないようなこともしてお金を稼いだけれど、母の体調は悪くなる一方だった。母はずっと「痛い、苦しい、殺して」と繰り返し僕にせがむようになっていた。 僕はそんなに母が死を望むのであれば、殺してあげる事が母にしてあげる事ができる最後の親孝行ではないかと思った。 僕は毎日の重労働に疲れていたのかもしれない。台所の果物ナイフを持ち深夜母が入院する病院に忍びこんだ。 母の側に立ち、果物ナイフを喉元に振りかざす。苦しまないように･･･一瞬で楽になるように･･･と願いを込めて。 でも喉元に振り下ろす瞬間に手が止る。 僕はこんな事したくない。母に生きていて欲しい。苦しくても最後まで足掻いて、生きて奇跡をおこして欲しかった。 だってそうじゃないと不幸と幸せの天秤が釣り合わないじゃないか。神様は不幸と幸せ平等に与えるのだろう？なら今が幸せをくれる時だと僕は思う。果物ナイフを鞄にしまい、母の細くなった右手を両手で握ると奇跡が起きるように朝が来るまで祈り続けた。 そして朝、母は死んだ。 僕が見ている目の前で呼吸が出来なくなったように苦しんで死んだ。 僕は無力で、苦しむ母を救ってあげることが出来なかった。何故奇跡を願ってしまったのだろう。 こんな事ならもっと早く殺してあげれば良かったんだ。 そして僕は、苦しんで死にたがっている人を殺してあげる医者になった。 僕に殺された人達はみんな喜んで死んでいった。 もちろん、快楽殺人などではないので途中で気が変わって死にたくないと言う人を殺したりはしない。 あなたが苦しくて、その苦しみから解放されたくて死を願うのならば僕が殺してあげる。 あっもちろん報酬はいただきます。僕も生きるためにはお金が必要だからね。

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