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｢私が長年追っている男、獣王─── 　　　　　　　　──────私の妹を殺した男だ。｣ UGN弥浦支部の支部長。表の顔は実在する貿易会社の社長であり2足のわらじを履いている忙しい社会人。 口数は少なく仕事は有能だがオーヴァードとしての評判はけして高い方とは言えない。 戦闘に適した能力は見込めず、彼女の持つ能力は支援屋としては優秀だが、彼女の能力の干渉を受ける際の身のすくむような不快感から仲間内からは信頼はされているが組みたくないというのが概ねの感想だ。 12年前のFHによるデパートテロ事件の数少ない生存者の一人で、父、母、2つ下の妹を失っている。 曰く、獣王に妹を殺されたとのことだが、彼について尋ねれば口数はより一層少なくなる。 獣王に対する感情は複雑なように見える。 基本的に対人関係は秘書に任せ切りなことが多く他人に理解を求めない。 姉を探しているという赤嶺に対してはどうにもその法則はあてはまらないらしく、時折、呼び出しては学校に行くようになど娘に嫌われる父親のようなことを言っている。 貿易会社では食料品から日用雑貨まで幅広く扱っているが、とくに白いワンピースは利率を無視して取り扱っている。 ■能力/Cage of Regret. たったひとつ許せない存在がいる。その顔を思い描くだけで、この”力/Holocaust”は発現する。 洋館小鳥の憎悪をスイッチに発動する。周囲に無尽蔵に溢れる破壊衝動を小鳥の僅かなRC能力により味方に絞り集中的に注ぎ込むことでその能力を発現する。 ホロコーストの能力は対象に燃えるようなレネゲイド能力の昂りと雨粒の落ちる軌跡を追う集中力を付与するが、 背筋の凍るようなむき出しの憎悪の感情はオーヴァードといえど心地の良いものでは無い。 小鳥の衝動に大きく影響を受けた歪められた能力らしい。 その本来の力は未だ彼女は至っていない。

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