タグ： ひび割れた鯨の胃の中にて ロスト

昔は生物学者だったり獣医だったりした。現在職らしい職には着いていない。 昔から変わり者で、人と接するより動物と一緒にいる方が好きだった。学生時代は上手く周りとは馴染めず、気も弱かったためにイジメにあっていた。 そのため極度の人間不信に。信じられるものは動物だけ。もふもふで、可愛くて、こんな俺にも懐いてくれて… それに比べて、人間とはなんて醜い生き物なんだ。他人を蹴落とし、除け者にし、優越感に浸る。無意味！無意味！無意味！こんな行動になんの意味があるんだ！ 人間の存在価値などない。無意味な存在だ。そして人間である俺自身も。 なるべく人と関わらず、動物とだけ接したい思いで院を卒業後、生物の研究者となった。 学者としては優秀。助手も雇った。最初は信用していなかったが、従順に働いてくれるので、心を開くのにそう時間はかからなかった。 ん？待てよ？なんで人間ごときがこんなに俺に優しいんだ？おかしい…人間が人間に優しいはずがない…。 そして生琉は助手くんを動物だと思った。そうか、この子は人間ではなく動物だ。物静かだし、野菜が好きだし、うさぎの類なんだろう。うん。 とんでも理論にいきついてしまったためか、研究が上手くいかなくなり学者をやめた。 研究すればするほど助手くんが動物だという理論からかけ離れてしまう…！どうして！ そこからは経験を活かして獣医になった。助手くんも着いてきてくれた。 でも人間と接する機会が増えたのですぐ辞めた。あと注射打つのとか可哀想。ムリ。俺にはできない！！！！ あとは飼育員とか猫カフェ経営とか動物に関わる様々な仕事に就いてみたけど、ダメだった。無理だ。どこに行っても人間とかいう害悪生命体が付いて回る…。 挙句、色々と疲れてしまって田舎町に引っ越してきた。もうやだ。引きこもりになろ。助手くんも着いてきてくれた。 助手君が｢ブリーダーとかはどうですか？｣とオススメしてくれた。気乗りはしなかったが助手くんが経営や取引などはやってくれるのを条件に承諾した。なのでほぼ働いてない。 現在、ブリーダーをしている助手くんの傍らで、細々と研究という名の動物たちの健康管理と観察をして生活している。助手くんのヒモ。 ――――――――――――――――――――― □セリフ□ ｢ヒッ！！！！何なんですかあんた！！！！｣ ｢俺に関わらないでください！！！！｣ ｢助手くん…助けて…1人じゃなんもできない…｣ ｢穢れた手でその子(動物ちゃん)に触るな！！！！！！｣ ｢え？優しい？どうして？もしやあんたも動物…？｣ ――――――――――――――――――――― 生まれつき足が悪い。仕事が長続きしないのはこれもある。でも9割は性格のせい。 人間不信だけど優しくされたらすぐ懐く(動物だと思い込まれる)のでそんなに不信じゃないかもしれない。割と元気な引きこもり。 専門は陸の動物。でも全般詳しい。全部好きだけど特にもふもふの動物が好き。 相棒ポケモン：チルタリス

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