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※「クトゥルフ2010」の学生ルール未採用／職業技能は将来の方向を鑑みて「ミュージシャン」のものを採用／技能最大75 「私が一人居なくなっても、何も変わらないんだよ」 「今日は何作ろうかな……久しぶりにクッキーでも焼こうかな」 絶対音感を持つ少女。自己肯定感が低く、自己嫌悪の意識が高め。コミュニケーションを取るのは苦手で、自分から人に声をかけるのは珍しい。 部活にも入らず、学校が終わったらすぐに帰ってしまうのでクラスメイトとの交流は少ない。 ただ、時折吹奏楽部の演奏を眺めては、遠い目をしている様子が目撃されている。 ＊＊＊＊＊ 小さい頃は音楽が好きだった。自分の思うことを自由に奏でることが好きだった。 だから、海外を渡り歩く音楽家だった両親から厳しいレッスンを受けても、めげることなく続けられたのだ。 少しずつ才能を開花させていった彼女は、一時期は「若き天才フルート奏者」として両親に付いていきながら世界各国を巡った。英語をそれなりに喋れるのはそのため。 しかし、一方で一つの場所に留まることがなかったため学友には恵まれず、同年代の子とコミュニケーションを取ることが苦手になってしまった。 余談だが、コンサートの打ち合わせなどは大人のスタッフと行っていたが、スタッフは希海に気を遣ってくれる上、コンサートに関する最低限の確認だけで済むため、コミュニケーションを取ることに支障はなかった。 その上、彼女の耳は他人からの不満、嫉妬、嫌味、嫌悪という人の陰口もよく聞き取ってしまった。 ネット世代ということもあり、掲示板には彼女への悪評も数多く見られた。もちろん、その中には学友からの心ない言葉も含まれていた。 特に、夏は長期休暇がある分、必然的に音楽活動も多くなり、それに比例するかのように誹謗中傷も多くなっていった。 人間の悪性に苛まれ、怯え続けた結果――ある年の夏、彼女は遂にフルートを持つことを止めてしまう。 「これ以上傷付いてまで、私は音楽をやりたくない！　もう、フルートなんて見たくもない！！」 思い切って、自分の思いを両親に告白した。怒られるかもしれないと思っていたが、意外にも両親は希海の気持ちを尊重し、日本（実家）に帰国させた。 その後、彼女はたまに外国から帰ってくる両親を家で待ちながら、日本で学生生活を送ることになる。 日本ではそこまで彼女の名前は知られておらず、希海は「単なる普通の女子学生」として扱われた。本人にとって、少し救われた気がした。 でも、夏になるとどうしても思い出す。夏に嫌われた日々を。不運に見舞われた日々を。 「……だから、私は夏が嫌いなんだ」 ただ、どうしても音楽の楽しさは捨てられず、今日も彼女はふと音楽を口ずさむ。フルートは、やっぱり握れないけれども。 経歴　※▼印＝KPCとして参加 ①「刹夏」END-Aにて生還。 後遺症 【変革者】世界を一度変革させた証。それだけ、あなたは神話生物を手繰り寄せる可能性がある。探索者はこれ以降、何かの退散の呪文を唱えるときの成功率が 5%減少する。 遭遇した神話生物 ・アウィル・アト＝ウムル

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