タグ： ざいちか 008 秘匿

彼女は元自衛隊救護局の職員である。高い知識故に防衛医大にて助手を勤め、研究に明け暮れていたようだ。 彼女は気さくで人当たりが良く、周りと馴染むのに大抵の場合そう時間は掛からない。彼女のこの性格は救護局に勤めるに当たって後天的に身に付いたものだ。彼女の根本は頑固である。知識があるが故に自身の正しさに疑いを持たず、周りの人間と衝突することもしばしば見受けられる。本人としては「人間、何にしても対立なんて付き物」なのだとか。あまり気にしていない様子。 彼女がこの職に就こうと思ったきっかけは祖母にある。祖母は何でも知ってる人だった。そして、優しい人だった。幼い彼女が祖母にあれこれ聞いても必ず"答え"が返ってくる。そんな祖母に幼いながら尊敬や憧れの気持ちを抱かずにはいられなかった。彼女が勉強熱心なのは言わずもがな祖母への憧れからだろう。祖母は戦争の時代を生きた人でもある。また、戦争に夫を奪われた人でもある。だからか祖母から命の尊さは特に教えられた。幼い彼女にそれらが理解できたかはともかく、少なからず『命を救える人になりたい』と思ったのは確かである。 初めこそ医者や看護師なんかを志していたが、大人になるにつれ、知識を増やすにつれ、自衛隊という職を知る。彼らが赴くのはどこもかしこも命の危険が伴う。ならば？それならば、彼らを救うのが、その命を掬うのが、私にできることではないか？答える必要はない。だってもう、答えは決まっていた。 彼女には陸上自衛隊に所属している恋人がいる。付き合い始めてもう3年目になる。彼に出会うまで勉強に明け暮れていたため、恋なんてしている暇など無かったから自覚が芽生えるまで時間が掛かったが、今思えば初めて会ったあの時から彼に好意を持っていたのかもしれない。彼と話すのは実に有意義で充足した時間で、側にいるのが楽しかった。そうした時間を重ねるにつれ、彼と話す楽しさは彼の側に居られる嬉しさに、彼の側に居られる嬉しさは彼と会えない時間の寂しさに、彼と会えない時間の寂しさは彼の側に居たいという願いに変わっていった。彼女の願いは彼の心に届いたようで、こうして付き合っているわけだが、ある一件により彼らの仲は険悪になる。政府から請け負った依頼を彼が勝手に中断したのだ。訳を聞いても答えてはくれない。裏切られた気持ちだった。自身のことを信じてくれていると思ったのに。思わず彼と喧嘩をしてしまった。 『自分は間違ったことをしていない』 自身を信じたい。 『自分を信じる、ということは彼を信じていないのでは』 彼を信じたい。 感情がぐちゃぐちゃと頭を巡る。 自身でも何が正しいのかわからなくなって、感情任せに彼に言葉を刺した。 遂には彼に距離を置こうと言われてしまった。 『取り返しのつかなくなる前に、彼に謝らなくては』 そう思うも中々言い出せないまま時間が経つよりも先に、彼は特別任務で外国へ駆り出されてしまった。 何日も何週間も待ったが一向に帰ってこない。もしや………そんな悪い予感が過り、陸将に直談判しに行くも相手にされなかった。それどころか、隊からの除名を下されてしまった。 政府の圧力でもあるのか、現在生活苦に陥っている。 誕生日:7/19 誕生日:月下美人 花言葉:はかない恋、ただ一度会いたい 【通過シナリオ】 ・10万年後の君達へ ・錠菓が溶けたら、さようなら。 【AF】 おかしなラムネ：シュワシュワと溶けていく優しいラムネ 。食べるとSAN値が1d5回復する。この効果は最初の一粒のみ。あとは美味しい普通のラムネ になる 【後遺症】 ・運動、知識系技能-10%

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