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基本的に表情が動かない。合理的もしくは現実的な判断をする傾向があり、一見冷たいと思われるかもしれないが、彼はそれを割と気にしている。 大学生時代は割とどこにでもいる普通の学生だったが、研修医を経て医者になった後、最初の担当患者の治療を成功させ医者としてやっていく手ごたえを感じていた。しかしその次の患者を力不足により亡くしてしまう。遺族は彼を責めるどころか力を尽くしてくれていたことに心からの感謝を述べてくれていた。それが彼を余計に追い詰め、「目の前の患者を救う」ことに猛進していく。日々出来上がる新薬、新しい技術、病気といった情報をかき集め、自分の時間全てを技術向上にあてた結果、今では名医と称されることもちらほらと出てきた。 しかし彼はいまだに自分の力量に満足しておらず、自分のことをただのしがない医者だと言い張る。 以上の理由によりオカルトや神様といったものを全く信じていない。いな、信じたくない。神様がいるのなら、どうして生きたいと願って懸命に頑張っていた人を俺は救えなかったんだろうな。

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