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「貴方の力にこの先にある人命全てが掛かることを肝に命じなさい。…そしてそれだけの実力があると私が認めている事も。常に最善の道を考えて行動するように」 小太刀を携えた隻腕の小柄な女性。左腕がなく右足も義足だがそれを感じさせぬ行動力で災害地を飛び回る。 普段はおしとやかで面倒見がよくチルドレンや部下を子供達といって可愛がる一方で敵には容赦がない。自他ともに認めるほどのレネゲイドウイルス嫌いでウイルスを広げるような行為全てを嫌悪し排する為なら手段を選ばないと言われている。 好きなものは抹茶菓子、お茶会 嫌いなものはレネゲイドウイルス、自分自身 苦手なものは虫、細かい作業 =========================== 生まれながらの覚醒者にして遺産継承者。アクシズに在籍していた非オーヴァードの武道家を師に持つアクシズ候補。全てが順調にしか見えなかった彼女の人生はたった一度の大災害における失敗で転落した。 3年前、UGNはコードウェル博士の帰還に混乱する最中戦争を発端とするレネゲイド災害を察知。マルコ班及び本部エージェントの派遣を行ったが結果は凄惨たるものだった。街一つは破壊され、現場にいたマルコ班員は全員死亡。体の半分を喪いながらもただ一人生き延びたエージェント、比良賀零仔はアクシズ…自らの師であった鈴ノ谷誠司郎の感染、ジャーム化と殺害を報告し、彼の後任を辞退。完全治癒するはずの体は左腕と右足を復元できず力も十全に揮えなくなった為、UGNの辞表も届けていたがテレーズに説得されマルコ班の隊長に就任する。 初めこそ隊員からの不信感は根強かったが半壊したマルコ班の立て直しに尽力した結果、隊長として認められるだけの人望は得ている模様。 彼女の特筆すべき強さは隊員あるいは誰かと組んだ時に発揮される。小さな体でありながら鋭く猛る声で少数精鋭の団員に的確な指示を飛ばし、作戦を確実なものにしたうえでその刃を振り下ろす。隊員全ての命は自分の命であり全ての力は自分の力。義足で踏み込む際の重い音と覇気、飜る白のコートも相まって有翼の獅子が舞い降りたようにも見える様から人獅子を屠った有翼獅子の神獣、シャルベーシャの異名を持つ。 彼女がレネゲイドウイルスを嫌悪するのはこれさえ無ければ不幸にはならなかった者達を幾度も見てきた為。同時に師の「人とオーヴァードはいつか分かり合える」という言葉を理想としながら人にウイルスを感染される力を持つジャームを、ひいてはオーヴァードをどうしても受け入れられない自分への嫌悪がそれを助長させている。 比良賀家は古くから鬼切の小太刀を管理する一族であり鬼ーー今でいうジャームを切り伏せることを裏の生業としてきたが20年前轟木源十郎が護人会を発足した際、当主がその理念に賛同してからUGNと共に歩んできた。零仔はその娘である。小太刀が選んだ人間であれば血は関係なく当主として迎えるとするがそれでも縁談を持ちかける声は少なくないため絶賛後継者探し中。結婚はあまり乗り気ではない。

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