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寮付きのガールズバーで働いている。 今時珍しい地雷系な見た目は、当時メンヘラを製造していた側の立場であった過去に縋っているおじさん達から受け、ある程度人気がある。 時代外れな装いの理由は、行方知れずとなっている母を模倣したもので、母を探す手掛かりになればと思っている。 男運が悪く、恋愛遍歴はバンドマン、ヒモ、既婚者、半グレと様々…。直近では担当ホストと揉め、切られて(出禁にされて)しまう。 その日は天気も最悪で土砂降りの雨。愛を求めている分の対価を払っている筈なのに、みんな自分から離れていく…死にたい。 そう思った時、ずぶ濡れでうずくまる自身に傘を差し出してくれた天使…雨令 動(あまりょう やや)に出逢う。一言二言声をかけた後、名前も聞く間もなく連れと一緒に立ち去ってしまった彼の事が忘れられない。柔らかなピンク髪の中性的で幼い顔立ちの彼からは、今までの男達に感じた不純なものを一切感じない。 彼なら純粋な愛を与えてくれるかもしれない…！何とかして彼にもう一度会いたい！ そして彼の置いていった傘から記憶を辿り、月への宇宙旅行を予定している事を知る。 内3名は彼の知り合いであるが、残り1名は宇宙局の募集メンバーで、まだ決まっていないらしい。 「…月旅行？」その単語になにか引っかかりを覚え、急いで自室に戻ると、ある！！！自分の手元に！！！月への宇宙旅行の当選券が！！！ 応募したこともすっかり忘れていたが、その残りのメンバーが自分だと知り、担当ホストに切られた事も吹っ切れ、急いで宇宙局へ連絡をとり、1年後の月旅行に備え特別訓練へと向かうのだった。 （応募理由：寂しい夜に寄り添う月が好きで、メンタルがヘラッた時に見上げる月は特に綺麗で行きたいと思ったから。母も、夜は嫌いだが月は好きだと言っていた気がする。月に行けばこの地球上の何処かにいる母が見上げた月の先に、自分がいると感じる事ができると思ったから。） ■過去 電機メーカーや様々な関連会社を持つマホロバ社のPSI被験者で、PSI能力に覚醒したサイキック(超能力者)。 幼くして両親は離婚しており、母子家庭で育つ。 母から自分達が不幸なのは父のせいだと聞かされ育った為、顔も覚えていない父を嫌っている。(事実は不明) 5歳の頃、母親合意のもとでSPI研究所に引き渡される。生活が安定したら迎えにくるからいい子で待っていてね、という母の言葉と信じ続けていた。 …が、実際のところは男遊びの酷い母は我が子の存在を疎ましく思っており、厄介払いと多額の金銭を手にする事ができる一石二鳥の取引に飛びついただけである。(この事実に心のどこかでは気がついているが、現実から目を背け続けている。) 母親からの愛情への飢えから、性格は段々メンヘラ気質になり、感情が爆発するとヒステリーを起こしていた。 教育係でありSPI研究所職員の 「八田 淳平(ヤツダ ジュンペイ)」は自身を異常なほど気に入っていたようだが、研究所で接する人間はどうしても自分をモルモットとして見ているように感じてしまい、酷く不快な思いをしていた。 純粋な愛情への欲求が増す中で、10年の月日が経った15歳の冬。監視の目が離れた隙を見て組織から逃げ出した。 母に会いたい一心で逃げ出したものの、逃げ出した事で母との言いつけを破り悪い子になってしまった罪悪感と、いい子にしていたのに迎えに来てくれなかったという母への不満でメンヘラは加速した。 ■使えるPSI能力 『テレパシー 』 音声を使用せず他者に直接思念を送り会話する事ができる。映像や感情、感覚をやり取りすることも可能。 ★使用にMP1d3ポイント使用。受けた相手は SANc 0/1d3 『サイコメトリー 』 物体に触れることで記憶を読み取る事ができる。過去にその場所で何があったのか知覚する 能力。 ★使用にMP1ポイント使用。 『サイコキネシス 』 手を触れず念の力だけで物体を動かす事ができる能力。 ★自分のSIZ以上の物を動かす場合SIZの差1 ポイントにつき1MPがコストとして必要。

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