タグ： CoCゴリラ卓 忘れられないシリーズ

氷室が亡くなったと聞いた日は一日中泣いていて、とても授業を受けられる状態ではなかった。 その日から氷室のことを思い出すと考え込んでしまう。 姉の原因不明の病を治すため医者になることを決意し、医学の勉強をし、ナイフへの恐怖心を取り除くためのリハビリもしていた。 中学三年生の頃、家族の支援もあってか、無事ナイフへの恐怖心を失くすことが出来た。 しかし、その一週間後姉が亡くなる。 医者になる意味をなくした桜庭はしばらく引きこもりがちになり、心を完全に閉ざしてしまったが、姉が良く言っていた武道館のステージに立つという夢を姉の代わりに叶えようと考え始める。 桜庭は高校に入学すると今までの桜庭とは全くの別人かのような見た目、性格になり、中学時代を知る者たちは驚きを隠せなかったという。 桜庭は姉と一緒に夢を叶えたいという意味で姉と同じように髪を染め、 姉の使っていたピアスを付けるために耳に穴もあけ、姉と同じようにギターを弾けるようにするために、 ピアノの練習を犠牲にしてギターを毎日のように学校帰りに近くの公園で動物たちに囲まれながら練習している。 練習をしているうちに姉が見てくれているような感じがして、心があったかくなってくる。 最近公園でギターを練習しながら歌を歌っているとスーツを着た背の高い男性がこっちに近付いてきたかと思うとすぐにどこかへ行ってしまう 謎すぎる人を毎日見かけ、この怪しい男性はいったい誰なのか気になって仕方がない。 友達の名前を呼ぶときは○○っちと呼んでいる。 仲の良かった三人にも同様で、高校に上がるなり急に呼び方が変わったので違和感を感じさせてしまうが、 気にせず○○っちと呼び続けている。 遠野さん→ケンジっち　三千院くん→ミヤビっち　敷波さん→ヒジリっち　と言った感じ。 言葉遣いも変わってしまい、～ッス。～ッスよ。～ッスね。などと言った語尾になっている。 言葉遣いも呼び方も姉の影響が強いと思われる。

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