タグ： metapo

　UGNイリーガルとして活動する中学生。その正体は過去に自殺した少女の転生者のレネゲイドビーイング。 　少女は元々、少々夢見がちな事ぐらいが特徴のどこにでもいる普通の中学生だった。転機となったのは中学1年生の春、小学校の頃から仲の良かった友達がクラス内でいじめに遭った事だった。友達として何とかしなければと思ったが、元々引っ込み思案だったことや自分も虐められるかもしれないという恐怖で体が震え、いじめに加担だけはしなかったものの何か行動を起こすことも出来ず、結局は傍観するのみで徐々にその友達と話す機会も減っていった。ある日を境に友達は不登校になり、その一週間後には心を病んで転校して行ったと朝のホームルームで聞いた時、少女は愕然とした。自分があの時勇気を出していじめを止めていれば、あるいは友達にもっとこまめに声をかけていれば。結局は我が身可愛さにただ傍観しているだけだった自分に気付き、深く後悔し、そして絶望した。 繊細だった少女はこの事で強く思いつめてしまった。「私は友達より自分を取ったんだ」「友達が本当に辛い時に見て見ぬふりをした、意気地なしの薄情者だったんだ」と何度も自分を責めた。感受性の強さが災いし自分を追い詰めすぎた少女は、若さゆえの浅慮さも重なり自分に絶望した結果最悪の決断をしてしまう。その日、少女はマンションの上から飛び降り、彼女の短すぎる一生は終わった。……終わった、はずだった。 　少女はアスファルトの上で目を覚ました。確かに飛び降りたはずだったが、五体満足どころか体には傷一つなく、それどころか今まで感じたことがない力に満ち溢れていた。予想しなかった事態に呆然としていると、しばらくしたのち数人の人物が現れ、少女を（半ば強制的に）保護した。その人物達はUGNという組織のものだと名乗り、彼らは少女に「オーヴァードに覚醒した」と告げた。 　UGNの職員に支部まで案内された少女は、そこでオーヴァードについての説明と身体検査を受ける事となった。そこで現在の少女の肉体はレネゲイドの集合体・レネゲイドビーイングとして変性しており、恐らくは死亡する直前彼女の肉体にレネゲイドビーイングが接触、融合する事により彼女の肉体そのものをレネゲイドビーイングとして転生させたのではないかと推測された。何故融合したレネゲイドビーイングではなく少女の記憶と精神がメインとなって残されたのかは解明されなかったが、少女はこれを「神様がもう一度与えてくれたチャンス」だと感じた。一度自ら命を捨てようとした自分に、もう一度与えてくれたチャンス。次の私は、もっと勇気を持った私になろう。友達だけじゃなく、誰かが困ってる時に声をかけ、手を差し伸べられる自分になろうと決めた。 　少女は自分の境遇を受け入れUGNのイリーガルとなった。UGNからの依頼も進んで受け、一般人をジャームから守る為に精力的に活動している。日常生活でも以前より明るくなり、話し方も前よりはきはきしたものとなった。また、積極的に人助けもするようになった。まだまだ弱気になることも多いが、弱くて臆病な自分から、強くて優しい自分に変わっていくために。 　性格は元々大人しくて引っ込み思案だったが、オーヴァードとして覚醒してから過去の自分と決別する為に務めて明るい性格になろうと意図的にそう振る舞っている。過去の自分への後悔もあり人助け、誰かを守り助けたいという思いが強い一方、今までの自分を否定してしまう部分が災いし自分の事を省みない、自己犠牲的な行動を厭わない部分が目立つ。 　戦闘時はエンジェルハィロゥの力を使った射撃攻撃を主軸とする。誰かを守るという行為に対して積極的な彼女だが、その本質は「敵を倒したい」ではなく「戦いを止めたい」といった感情が強く、彼女の能力にも性格面を反映した傾向が表れており、彼女が放つ光弾は命中する事で標的の動きを阻害する特性を持つ。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ