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クラスの中心に常にいるようなタイプ。 友達も多く、彼氏だっていた事がある。今は居ないけど……。 勉強はあまり好きじゃないし、運動だって本気出してやりたくない。可愛いものは好きだし、甘いものはいくらでも食べられる！そんなどこにでもいるような普通の少女である。 美容系の専門学生である。 【職業】 美容師 「聞き耳」「芸術/製作（理髪）」「経理」「心理学」「隠す」「対人関係技能から１つ」「任意のほかの2つの技能」 参考 https://trpg-japan.com/coc/coc-jobs/cthulhu-myth-trpg-occupation-list/ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 秘匿関連⤵︎ ⤵︎ 終夜 よもすがら 夜の間ずっと。 エリカ花言葉 「孤独」「寂しさ」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 彼女には両親と弟と妹がいる。 父は政治家、母は有名ファッションブランドの会社の社長。弟はスポーツ万能で高校生ながらに世界で活躍するのを期待されている。妹は家族の中でもとびぬけて優れた容姿と演劇の才能を持ち、幼い頃から子役として現在は女優としてその若さで活躍している。 そんな家族に囲まれ育った自分はあまりに平凡だった。 特技という特技はない。勉強も運動も芸術も特段好きなわけでもなければ結果は全て平凡以下。 容姿だって妹に比べられたらあまりにも凡人。 家族はそんな自分を見て特に何を言うわけでもなく普通に接してくれてるが、10数年共にいればわかる。両親は無関心、弟は同情、妹は自分を下に見ている。 世間を気にして仲の良い家族を装っているだけなのだ。だから自分もそれに合わせる。 学校だってそうだ。小学校の時から専門学生になった今まで友達や恋人になった皆の目線の先にあるのは自分でなく家族の誰か。 自分はあくまで仲介人に過ぎなかったのだ。 今まで生きてきて、みんなの顔色を伺いながら、みんなの為に動いてきた。 負の感情を表に出さずに常に笑顔で。 1人になりたくても家族のせいで人が周りに集まってきてしまうから。 ならば出来るだけことを荒立てないように、自分がこれ以上惨めにならないように、そうやって自分を取り繕って生きてきたのだ。 ある日、家に帰ると家族が話していた。 「久々に休みがあって良かった。ようやく旅行に行ける」 「エリカはバイトだと言っていたけれど、連れていく気はないから構わないだろう」 「今まで外出は適当に嘘をついて置いていっていたし、今回だって分からないだろう。」 「そもそもエリカはいつもヘラヘラ笑っていて気持ちが悪いんだ」 そういった主旨の話。 確かに今まで不自然に家族が家を空けていることがあった。けれど、皆それぞれ忙しいし、自分とは違う世界の人間だと思っていたから仕方がないと思っていた。 けれど、違ったんだ。 家族は自分のことを、家族だと思っていなかっただけなのだ。 こちらを見てくれてなくても、こちらに負の感情を抱いてたとしても自分のことは家族だと思っていてくれていると思ったのに。 そこでようやく、昔からずっと自分の内側にあった不定形なわだかまりの正体がわかった。否、その時にようやく輪郭を得て形を成したのだ。 あぁ、もう死んでしまおうか。 自分に価値なんてないのだから、誰も自分を見てくれないのだから。 さて、これからどうしようか。 秘匿⤵︎ ︎ HO1：きみは死を望む きみは希死念慮抱く自殺志願者である。 どのようなことがあって死を望むようになったのか、それに伴う理由はなんだっていいが、きみの人生できみに味方をしてくれた人は一人たりともいなかった。 もしくは、いたかもしれないがその誰もに尽く裏切られた。 今までの人生 きみにとっての味方なんていなかったも同然だ。 きみは何かと理由をつけて今日まで生きてきたが、これからどうするかはきみ次第だ。 ＿＿＿＿＿＿＿＿ □キャラメイクについて ・職業や年齢、性別などは基本自由。 ・死にたい理由やきっかけは自由に設定して構わない。 「味方がいない」については 本人がそう思っていればそれで構わない。 本当はHO1の味方はいたのかもしれないが、HO1からすれば味方だと思えなかったのだ。 ・HOに沿った人物であれば継続探索者でも可能。 シナリオバレ↓ エンド１　黎明 両生還 ◆シナリオ背景 日本列島から離れた位置に存在する島「キラノシマ」はシノーソグリス（MMp176）が棲まう島だった。 キラノシマは本当に少ない人数の人々が住んでいるが、その全員が希死念慮抱く自殺志願者である。 元は人の住んでいない島だったが、シノーソグリスが存在するだけで希死念慮抱く自殺志願者を呼び寄せていたのだ。 その結果人が集まり、そしてシノーソグリスを崇拝し信奉者となり死んでいく。 人が来ては死に去り、また人が来る　そんな循環が産まれていた。 そこにまた新しく、HO1が呼び寄せられる。 キラノシマにはシノーソグリス別にもうひとつの存在があった。 それは嘆きの聖母たちのひとりであるマーテル・テネブラム（MMp195）である。 嘆きの聖母たちはシノーソグリスの影響で死に行った人々をゾンビとして操り自分たちの身の世話をさせていた。 それをシノーソグリスも看過しており、そうしたあらゆる巡りの末にこの島は成り立っている。 そんな島に訪れたHO1を見てマーテル・テネブラムは想う。 HO1は今まで自分の味方がおらず、苦しい思いをしてきた。 ならば味方を、仲間を、同じ境遇の人間を与えてみればどうなるのか。 マーテル・テネブラムは気まぐれにHO1の為にある存在を創った。 それがHO2である。 HO2は自分が創られた存在だと自覚がないまま島に立つ。 HO2はHO1に準え、HO1の為に創られた存在であるが故にHO2も「希死念慮」が軸となっている。 HO2の存在はマーテル・テネブラムからHO1へ送る祝福かもしれない。 HO2は、創られた存在ではあるが、存在する以上意志があり、選択がある。 何が祝福かはHO1もHO2も、自身で選択してほしい。 それが相手の為だろうが、相手に沿った感情だろうがなんだろうが　その道がきみにしか選べない。 人はいつしか死に至る　そうして時が経てば誰からも忘れられてしまう。 こんなにも虚しいのに人は生きていく。 どれだけ苦しんでもどれだけ辛くても、誰からも分かってもらえなくても それでも最後、手元に残るのは死だけ。 でも、ほら どんなに醜い人間だとしても、灼け残った灰はきっと白く美しいものでしょう。

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