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椿 眞人（つばき まさと） 尚人の双子の兄。 モデルを職にしている男。目を引く整った容姿と人を惹きつける魅力は生まれ持ったもので、それを隠す気はないし手を抜いたりする気もない。仕事だし。同界隈の、それこそ伝説のような人ならば自分と同じような天才もいるかもしれないが、少なくとも同期や近しい歳の存在で彼以上に人の目を引く存在はいない。人から理解されず時折妬まれたり畏怖されたりする事もあるが、さして気にしていない。だってそれはどうしようもないことなので。孤独も嫌いじゃない。 秀才である弟のことを客観的な視点で評価しており、彼に期待をしている。自分のところまで来て欲しい。彼と競い合うのは楽しくて、唯一自分の見ている世界と同じ世界を見てくれるであろう存在だと思っている。要は孤独な天才の唯一の存在。離してやれるわけがない。 現実主義者で基本的に夢を持たない。目の前にある事実を受け入れる。気に入らなければ自分の力でねじ曲げる強い意志と、それを叶えるだけの実力を兼ね備えている。自分を貫くことには妥協しない一方で、他者へ迷惑がかかるようなことは基本的にしない。ただし弟が絡むと話は別。 幼い頃から弟が大好きだった。お祭りの時に取ってやった金魚を弟がすごく大事にしていて、世話が失敗して死んでしまった時に謝ってきた彼を慰めるいい兄だった。まあその金魚殺したの眞人なんですけど。既にこの頃から歪んでいた。 4歳の時に両親が離婚し、父親に眞人が、母親に尚人が引き取られる。父親のことは嫌いでは無いし、寧ろ愛していながら放っておいてくれたのでちょうど良かったが、弟とは無理矢理離れ離れにされ、「また一緒に生きられるなら二度と離れたくない」と思いながら10年を過ごすことになる。 が、尚人が14歳の時に母親が交通事故で無くなり、再び二人とも父親の元で過ごすことになる。その時点でもう眞人に尚人を離す気は無い。 よく話す訳では無いが、無口でもない。話しかけられたら普通に答える。冗談も言う。広く浅くの交友関係が主だが、仲のいい同級生も普通に何人かいる。割かし程よい距離感で付き合いやすいタイプ。 ゴリッゴリの喫煙家。多分重いのが好き。中の人が詳しくないので銘柄とかは分かりません。酒も好き。生一択。 キスしたら煙草の匂いすると思います。 弟が可愛い。世界一可愛くて愛おしい。天才である自分と同じ世界を見てくれるであろう唯一無二の存在。 彼女がいたこともあるし抱いたこともあるけど、性格といい顔といい全てにおいて弟の方が可愛いので今は恋人はいない。彼女、彼氏がいる間も弟との関係は切れなかった。そこに横たわるのは間違いなく家族愛以上の恋愛感情だが、自覚していて引く気は無い。距離感バグ(故意)を起こしているので大衆の面前で平然と弟の腰を抱くしキスもする。二人とも顔がいいので周りは受け入れてしまう。父親は滅多に家に帰ってこないので週一ペースで抱いてる。普通にやりたい放題。 たまに弟が女抱いて帰ってくるけど、そういう時はめちゃくちゃいい笑顔で「楽しかった？」って聞く。最初は素直にペラペラ喋ってきてたのに、最近は満面の笑みで「楽しかった」って言ってくるからその場で押し倒してる。 弟の交友関係に口を挟む気は無いし、自分に縛り付けるほど束縛することもしない。寧ろ友達と遊びに行くのを兄らしい笑顔で微笑ましく眺めるくらい。 が、キス以上の行為は許さない。手を出した奴は殺す。弟から手を出していたとしても。 弟が男に抱かれるのはド地雷。一回尚人が男に抱かれて帰ってきた時はブチ切れて抱き潰し、最低限の介抱だけして翌日に女を抱きにいってしばらく弟は放っていた。懲りたのかそれ以降弟が男に手を出すことはなくなったらしい。 身体の相性が悪いわけが無いし、避妊の必要性も全く感じていない。 俺にこんなに愛されておきながら火遊びするってことは、勿論俺にどうされるかも分かってるよな？ 「まあ、どう足掻いたって変えようのないことはあるわけなんだが」 「ああ、可愛いだろ？」

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