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・零落奇譚（20200103~04、08） ▶職業ベース：将来の夢⇒剣道家/DEX系アスリート（DEX×10+EDU×10=職業ポイント） ⇒選択技能：日本刀、武術（空手）、組みつき ▶特徴表：3-9『スポーツ万能』 ⇒運動系技能ボーナス：回避+20%、登攀+10%、跳躍+10% ▶代々有名な剣道家を輩出してきた血族の家系で、両親は昔かたぎな人間であり、黎明は時に折檻も含む、厳しい教育を施されてきた。 親に甘えるということができず、本人の性格もややきつめであったため、友人らしい友人もあまりおらず、孤独な幼少期を過ごしていたが、そんな自分にも唯一優しく気軽に接してくれる人間がいた。その人物は近所の高校生で、可愛げがない子供であった自分にもよくしてくれ、稽古や勉強の隙間に自分を山や川、駄菓子屋など色んな所に連れ出してくれた。いつも長袖をきていて、たまに顔に痣がある、どこか寂し気に笑う、少し大人びた人だった。 ▶夏の終わりごろに、少し長く続く雨があった。 その日はなぜか父親の言うことを聞く気にならず、強く口答えをしたあとそのまま家を飛び出した。 傘を差さねば一瞬で生ぬるい雫が衣服ごと全身を濡らしてしまうような悪天候だったが、町のどこにいても居心地が悪くて、あの人がよく連れて行ってくれる隠れ家と呼ばれる場所に行ったのだ。その隠れ家は入ってはいけないと言われている山の自然洞窟で、夏は涼しく、冬は暖かい場所だった。 その時の居場所がない自分にはそこだけが気が許せる場所だったのかもしれない、でもいつも一緒にいるはずのあの人はいないのだ。しかし、誘い合わせてきているわけでもないのに、その人はそこにいた。 自分と同じように、全身ずぶ濡れで、ぼんやりと虚空を眺めていたが、自分に気付くと一瞬驚いたような表情をしたあとに、泣きそうな顔で笑って、おいで、と自分の隣を指した。 その人の隣に行くと、木々の湿った匂いに紛れて少しだけ鉄のような香りがした。よく見ると腹部が赤く染まっており、驚いた自分はどうしたのか、と聞いたが『見た目ほど大事じゃないよ』とだけ言って微笑む彼が、なぜかひどく悲しくて苦しくて、そして怖かったのを鮮明に覚えている。 しかし幼心にも腹から目に見えるほど出血している人間がこんなところにいてはいけない、病院につれていかねば、という心理が働いたのか、自分は立ち上がり、彼の手を握って『だめだ、びょういんにいこう』と言った。彼は珍しく渋るように『いいよ、本当に大丈夫』と言ったが、このまま放っておいたら死んでしまうかもしれない、と思った自分は彼を無理やり立ち上がらせ、強く手を引いた。 元々そこは自然洞窟で足場が悪い場所だった、さらに雨で苔や腐った木の葉がぬかるんでいたこと。 強く手を引いたと思った瞬間、彼の重心が揺らぎ『あ』という妙に間の抜けた声が聞こえたあと、がつん、と鈍い音がした。 『？』 目の前でおきたことが瞬時に理解できず、自分は呆然と倒れ伏した彼をみつめていた。 濡れた黒髪と歪に尖った岩肌からぬるりと赤黒い液体が滑り落ちてくる。 『　　　　　』 返ってくる声はない、うめき声すらも。 その後どうしたのか、正直よく覚えていない。 気付けば自宅の寝所で寝ていて、あちこちが痛くて。 こっぴどく叱りつけられたあとに、話を聞くと自分は立ち入り禁止の山の麓で全身に打撲と切り傷を作った状態で見回りの警官に発見されたそうだった。 それと、同じ町内の高校生が山中の洞窟で遺体で発見されたのだと。 ▶HO朝が殺した人間 家庭内暴力を受けていた近所の高校生。HO朝の境遇を（程度や内情は違うにしろ）自分と重ねみて構わずにいれなかった人。 大雨の日、ついに親に腹ぶっさされて病院にも行けず、やばいな～となり隠れ家に潜んでいたが、そこにHO朝がきて病院につれてかれそうになり強く引っ張られて足場の悪さに転倒、頭部を強打しそのまま意識不明に、そのまま出血多量で死亡。 ▶HO朝 虐待されてるわけじゃないけど、かなり厳しい両親にバキバキに躾けられていた。たまに反抗しすぎて殴られる。（父） 性格も勝気で言葉がきついので友達もいね～、町の人間は両親を恐れて朝に必要以上に構うことはしなかった。ていうか友達おらんのもそのせいちゃう？ しかし上記の高校生だけは朝に優しく構ってあげたのでめちゃくちゃ懐く、ちょろ・・・ 大雨の日にかつてない程親に反抗してガシボカされたあとにバーカバーカッっつって家をとびだし、ちょっとべそかきながら隠れ家に行ったら懐いてる兄ちゃんがいたけど、腹から血が出ててめちゃくちゃ焦ったので病院につれていこうとしたらうっかり足を滑らせた兄ちゃんは頭を打ってしまいそのまま流血沈黙。ころした！？となって怖くなり、無我夢中で山を駆け下りたら自分も足をとられて転げ落ちて気絶してたところを地元警官に発見され保護される。 ▶罪悪感と恐怖 意図的に殺したのではないことは自覚しているが、それでもあの時自分がもっと冷静に対処確認できていれば彼は間違いなく助かったし、結果的に彼を殺したのは自分である、ということも自覚している。 彼の心情を全て推し量ることはできないが、なぜ自分に構ってくれていたのか、彼の態度や怪我の理由を推測するといまでもやりきれない感情でいっぱいになる。 彼への罪悪感も後悔も忘れてはいないが、それよりも自分が人殺しであることを幼馴染たちにバレたくない、という気持ちの方がおおきく、バレて軽蔑されたら終わりだし終わりたくないからなにがなんでもそのことだけは隠し通すつもりでいる。幼馴染大好き。 ▶不定（四か月） 10.強迫観念　幼馴染から離れてはいけないと思っている

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