タグ： 本藤

大海原聖貴／わたのはらみずき 職業P：サプリメント2010「コンピュータ技術者」 言いくるめ、経理、コンピューター、電気修理→目星（変更）、電子工学、図書館、物理学、ほかの言語（C++） 一人称／二人称／その他：私／貴方／KPCは名前呼び捨て カラーコード： KPCの元になった男（以下元KPCと記載）を数年間ストーカーしていた女。元KPCとは付き合っていたという認識をしている。元KPCの隣の部屋に住み、毎日彼の声を聴きながら就寝するのが日課。（聞き耳）どんなに人ごみに紛れていても元KPCを見つけられることが特技。（目星）彼のことならおはようからおやすみまで理解していたつもりだった。（ストーカーなので元KPCの写真を収めている・彼の後をつけているという形で「写真術」「隠れる」） けれどある日いつも通り仕事帰りの彼をストーキングしていたところ、彼がスタバの店員に告白されているところに遭遇。しかも「実は自分も気になっていた」と元KPCも返事をして店員と元KPCは晴れてカップルになってしまった。そのことにショックを受けてしまった聖貴は、その後いつもの癖で店を出た元KPCの後ろをついていき、駅のホームで彼を突き落として殺害。幸いにも人は多く、事故として処理をされた。 呆然としながらふらふらと歩いていたところ、人形をもらい、元KPCと同じ名前を付けて育て始めた。 なお、元KPCを殺したことはきちんと理解しているし当時のこともしっかりと覚えている。が、ひとまず元KPCと同じ姿・同じ名前のその人形を死んでしまった彼と同じものとして、恋人として接している。（制作「人形」） 仕事は元KPCの会社近くのビルでアプリ開発を行っている。子供のスマホに取り入れる高性能GPSアプリを開発し、現在も大変好評でさらなるアップデートを試みているところだ。なお、元KPCのスマホにもこのアプリはインストール済みで、かつ、アイコンは見えないように設定していた。 本人は自分を「彼の一歩後ろを歩く大和撫子タイプの控え目な性格」だと思っているが、実際は思い込みが激しい癇癪持ち。 父は束縛の激しい男で、酒が入ると嫁と子供に暴力をふるっていた。特に嫁へのあたりは強く、「三丁目の田中さんちの旦那に色目を使った」「スーパーの若い店員がお前に気を持っている」などの言いがかりをつけてはこぶしを振り回していた。父は母を愛していたが愛されている自信はなく、その不安から逃れようと酒を飲み、また母に傷をつけた。母は父に必死にこたえようとしていたが、やがて疲れてしまったのか、最後には力のない声音で「あなたはあなたを心から愛してくれる人と幸せになるのよ」と告げると父を包丁で刺し、自身も首をくくった。 その言葉の通り、自分を心から愛してくれる母のような人を探して、そうして見つけたのが元KPCこと彼だった。 ーーーーーーーーーー（ここから読み飛ばしてもいいやつ）ーーーーーーーーーー 　朝、あの人の寝息を聞きながら瞼を上げる。あの人はいつも朝6時にアラームをセットしていて、鳴り始めてから五分は目覚めない。眠りが深くて朝に弱いあの人は、アラームを止めてからもぽやぽやと寝言のような何かをつぶやく癖があって、そんな子供みたいなところが愛しくて私はつい抑えきれずに頬を綻ばせる。そのままぼんやりした頭で昨日炊いておいたご飯をよそって、納豆と一緒に食べる。あの人の朝は和食派だけれど、私は洋食派だからパンを焼いた。それでも少しでも彼と同じものを味わいたくて納豆を乗せる。独特な香りと香ばしいパンの香りが混ざり合って、口の中に溶けていく。パンと納豆が意外と私の口に合うことを最近になって知った。それもこれも彼のおかげだ。好き嫌いなく何でも食べる彼のおかげで、私の偏食は少しだけ改善された。 　あの人が家を出る時間より少し手前、私は身支度を済ませて彼を待つ。彼の少し後ろを歩く。昔から大和撫子は旦那の一歩後ろを歩くものだというけれど、彼はそんな女性をどう思うのかしら。私は幼いころから少し控えめな性格だといわれていたけれど、そういう女性って何を好いていて何を嫌っているのかわからないともいわれるみたいね。でも大丈夫、貴方のためなら私はなんだってできるから。なんだって嫌がったりしないよ。貴方が私から離れること以外なら。 　いつものようにコンビニに寄って、いつもと同じように貴方の大好きな鮭のおにぎり、クロワッサン、ツナサラダをお揃いで購入する。私たち、昼ご飯を共にすることはできないけれど、同じものを分かち合うことはできるから。本当はお弁当を作ってあげたいのだけれど、貴方はバレンタインに髪や爪が入ったチョコレートをもらって以来他人の手作りが苦手だと言っていたから、それは貴方のトラウマが消えてなくなるまでは我慢するね。 　夕方。長い仕事の時間を終えてあなたに会いに行く。仕事帰りに生クリームたっぷりの甘いラテを飲みに行くことを好む貴方は、いつものようにその店で長い長い呪文を唱えた。機械を通して耳元で聞こえるそれにうっとりと聞き惚れる。あのお店はどうしたって混むから、隣同士で座れることもごく稀で、この時ばかりは自分の会社を恨みそうになる。でも、一番条件の良いところだったから、仕方ないよね。そう自分を納得させながら、彼の隣が開いていることを願って自動ドアの前に足を延ば 「すきです」 　——したところで、彼に仕掛けた盗聴器から不快な、彼以外の声が聞こえた。 　それからのことはよく覚えていない。私はいつの間にか人形をもらい、育てている。彼によく似た顔の、彼と同じ名前の、彼と同じ性格のそれと、暮らしている。 ーーーーーーーーーー（ここまで読み飛ばしていいやつ）ーーーーーーーーーー 大海原：人魚＝海。人形＝綿。 聖貴：人としての倫理観とか道をはずしちゃってる人が徳の高そうな聖人みたいな名前してるのすき。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ