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瀬尾家の長男。名家の御曹司。 瀬尾家は代々龍神信仰を受け継いできた家系である。 「遠い遠い先祖が豊作祈願・子孫繁栄のため、村の泉のぬしと契約をした。 その契約とは、『88年の節目に瀬尾家から若者を生贄として差し出すこと』である」・・・という言い伝えをずっと守っている。 瀬尾家だけが行っている人身御供なので別にその地域の住民たちとは一切関係がない。その地に龍神信仰が根付いていることもない。 そしてその記念すべき（？）10人目の生贄として選ばれたのが逢来である。 物心つく前から「神様の生贄となるのは名誉なこと」と言い聞かせられてきたので、特に自分の境遇を悲観していなかった。 むしろ生贄として素晴らしい顔！！体つき！！！頭脳！！！！と誉めそやされてきたので自己肯定感が結構高い。 中学・高校といいとこの学校に通わせてもらっていたが友人は一切いなかった（逢来が碌に他人と関わろうとしなかった・ほかの生徒たちが瀬尾家の御曹司だ…と遠巻きに見ていたため）。 下に弟（当時6歳）がいたが、一切会ったことはない（見たことはある）。 中高一貫の学校に通わせてもらい、成人を迎えた後にめでたく生贄となった。 本当に龍神の生贄となったのか餓死して死んだのかは知らない。 根が明るく、自分の外見に関しての自信が高い。 敬語は基本的に使わない。曲がりなりにも御曹司ではあったため。 マナーや教養も一通り身についている。なんてったって元御曹司なので。 生贄時代はできなかった娯楽に興味がある。ゲームもしたいし本も読みたいしドラマも見たいし旅もしたい。 自らの主人であるヘレボロスのもとに冥府派遣使用人として遣わされて63年。 人間姿の初対面時（角があるぞ……） ドラゴン姿の初対面時「俺の神様！？！？？？！？」 生贄のハウトゥーは全て学んだがまさか使用人の仕事をすることだとは…と軽く衝撃を受けた。ヘレボロスにも言った。 ヘレボロスに龍違いかな…と言われて少ししゅんとした。 まあでもヘレボロスも龍だしな、と気を新たにして心機一転楽しい使用人生活を送っている。 ヘレボロスのことは「主（あるじ）」と呼んでいる。 主に自分の料理を食べてもらうこと、主と一緒にゲームをすることが好き。 記念や縁起を重視するタイプ。使用人派遣1周年を祝っていつもより豪勢な料理（精進料理）を作ったら主に「今日なんかあったっけ…？」と言われてしゅんとした。 主から貰ったブローチをとても大切にしている。ブローチを作るのに余った角は有難くいただいて部屋の神棚に飾っている。 毎朝それにお祈りをするのがルーティン。 お屋敷の外の花畑は実家の庭園と違って気持ちよく走り回れるしだだっ広くて落ち着く。天国ってこういうところなんだろうなと思っている。 2021.05.04【Lyme Lime Lieme】永久ロスト 第二の生も神に命を捧げた最期、だなんて洒落が効いてる。 主との思い出を抱えて主が好きなまま死ねてよかった。

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