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一人称:オレ 二人称:君 いつもにこにこしているお兄さん。自分の顔が良いのをわかっている。ふらふらふわふわした人。胃腸が弱い。 以下秘匿含む 母は常に誰かに嫉妬していた。「狡い」「どうしてわたしばかり」などが口癖だった。父は母と長く同棲していたが、結婚するはずだったのが彼が生まれる前に他の女と結婚してしまった。 母は元々不安が強く不安定だったが、父が居なくなってからは更にエスカレートした。常に彼を否定した。度々暴力も振るわれた。「私はこんなに不幸なのに、お前が不幸な振りをするな」「お気楽そうでムカつく。気持ち悪い」「お前は見た目だけだ」と。 「愛してやってるのに」「私にはあなたしかいないのに」「お前は幸せだ」ということも言われた。人間関係や行動を制限され、何度か心中を図られた。 母は世間一般の基準で見て優れていると言える容姿をしていた。けれど彼にとって彼女は「醜い」だけの何かだった。自分のこともまた、醜く思えて仕方なかった。人々からはよく「お母さんに似て綺麗だね」と言われた。 すぐに他人が妬ましく恨めしく思ってしまう。 自分は中身は気持ち悪いから、見た目だけだから、せめて表層は繕っていなきゃ。反面中身と不釣り合いなそれを壊したくなり、高校の頃から自傷が癖になる。見える範囲を傷つける勇気はないけれど、せめて見えない部分は相応しい姿に。 いつも漠然と生温い不快感がある。母はパートで働いていたが、やがて引きこもる様になる。金が無くなって中退したが大学だって行けた。バイトはどれも面接は受かるのに続かなかった。 何も無いと感じる。何故かただ死にたい。やりたいことも無いから、いつからか死ぬことばかり考えていた。

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