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いけみ　ゆま ディレッタントベース。 お嬢様学校に通う高校生。生徒会の会計係。 資産家の家に生まれ、何不自由ない生活を送ってきた箱入り娘。 いや、一つだけ難点があった。 霊感が強いのか、物心ついた頃から見えない「何か」の声が、日常につきまとっている。 別になにか悪さをするわけではなく、「おはよう」と言えば「おはよう」と返ってくるし、 雑談をしようと思えば軽く返事もしてくれる。それでも自分の事を話すことはないが。 家から出ることも少なく、社交的な場に連れて行かれることはあっても、一般的に友人と呼ばれる存在に 恵まれなかった幼年期の彼女は、「彼」を唯一の友人としていた。誰にも、両親にも内緒の。秘密の友達。 しかし、声だけの存在では不便だろうと、彼女は「勉強」をし、彼に身体を作ってやることにした。 その過程で磨かれたのが、手芸の技術。今は白い毛玉のような姿をした羊毛フェルトに「彼」は宿っている。 名前がないのも不便だ。……彼女は、彼を「ヨナガ」と呼ぶことにした。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 性格 箱入り娘のため、それ相応にわがままで高飛車。 針より重いものは持てないので、重たい荷物は置いていこうとするか人に持たせる。 前述の「ヨナガ」の事やオカルト好きなこともあり、結構な電波だが、社交性がない訳ではない。 誕生日：８月２７日 血液型：AB型 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 家族構成 祖父母と両親とで暮らす５人家族。 彼女は池見家の一人娘だが、自分が生まれる前に水子となった兄がいるらしい。 名前を「夜長」という。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 好きなもの 毛糸や羊毛のような手触りのいい、暖かいもの。オカルト的な知識（ヨナガの研究に役立つ）、計算、節約 嫌いなもの 重いもの。持てない。硬いもの。噛めない。時間や費用の無駄。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ヨナガ 夕摩に霊感と呼べるものはない。彼女に聞こえている「ヨナガ」の声はただの幻聴。妄想の一種。 俗に「人工精霊」と呼ばれるそれである。 寂しく過ごした幼年期、無意識のうちに彼女が生成し、現在に至るまで、家族や周囲の人間から隠し通してきた産物。 生まれてくるはずだった「もうひとりの家族」の名を冠した、彼女の心の寄す処である。

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