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守宮探偵事務所の所長であり、探偵業を営んでいる。 常に黒いスーツ、黒いネクタイを着用していてまるで喪服の様な格好を常にしている。 髪の毛はかなり伸びていて、目を容易に覆ってしまうほどだ。前髪は右に寄せていて、気怠げな左目だけが覗いている。 常に気怠げにしていて、何かと適当な理由を付けて物事をやらないで良い方向へ持って行きたがる傾向がある。 探偵と言うが、その実態はほぼオバケ専門の心霊探偵である。師であり、ビジネスパートナーの如月 玲から斡旋される依頼が主な物で、個人で事務所を訪ねて来る者は少ない。 しかし、彼は霊を視る事は出来るが、言葉を交わす事は出来ない。その代りに極めて特異な能力である“滅拳”という物が備わっている。元々は祖父から受け継いだ霊を払う力を持った数珠を右手に巻く事で発動する能力だったのだが、過去にあった事件の際にその手にしていた数珠が弾け、その際に手の甲に付いた傷と共に“滅”の力が右手に残る事となった。“滅”の力は非常に強力で、相手が霊体ならば触れた箇所を文字通り滅し、消してしまう。“滅”の力を受けた霊体は、弱い物ならば一度の突きで消滅、強力な者でも当たれば大きな穴を穿ち、そこから徐々に崩壊を始める。ただし、生身の敵には効果が無く、同格の霊的な武器のような者を敵対した霊体が備えていれば力の衝突、鍔迫り合いが起こる。 そして、そんな霊と対話が出来ない恕の欠点をカバーできる、霊と会話する口寄せの能力を持った助手、伊上 慶子が居る。 ・滅拳ＥＸ…触れる霊的なモノを滅する、極めて強力な対霊能力。恕はこの力を使って霊的存在を圧倒する事が出来る。この能力の事を知っている者は、口々にインチキそのものだと言う。 ・独学の拳法ＥＸ…恕が自分で考えた拳法……のようなモノ。滅拳は右手でしか使えないが、極めて強力な攻撃能力を持っているもので、その右手を最大限に活かした動きをする為の技術。霊相手には凄まじい性能を発揮するが、実体を持った相手には性能が大きく下がってしまう。 ・霊感Ｃ…霊的存在を感知する能力。自身の周囲に霊的存在が居ないか、感知できる。レーダーのような物だが、恕のそれはそこまで精度が高いわけではなく、大まかに対象の居るエリアを探ったり、周囲に居る気配を感じる程度、である。 ・霊視Ｂ…文字通り、霊を視る能力。この能力が強ければ強い程、視れる霊の範囲が変わる。恕は普通の霊が見える程度で、神霊のような類の者は自分から意識して視る事は出来ない。 ・交霊Ｄ…霊と心を交わしたり、その声を聴く能力。恕はこの能力があまり強くない。せいぜい相手の表情を見て感情を読み取ろうとする程度である。 ・抗霊Ａ…霊的存在の攻撃や憑依から身を守る力。恕は極めて霊を寄せ付けにくい体質で、その上滅拳の力まで持っているので、この能力が極めて強い。殆ど効かないと言っても過言ではないだろう。

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