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戸隠家の長男として生を受ける。 一卵性双生児の弟とは見目も背丈も瓜二つ。 幼い頃から子供らしい喧嘩をすることはあれど、仲はとても良く、入れ替わって大人を揶揄ったり、お互いの服を交換して遊んでいた。 長子にのみ許される、後継者としての勉学も。 学ぶことは嫌いでは無い。 勿論、この身分のおかげで裕福な暮らしをしているという自覚もある。 だが、どうにも私は身分も政治にも、さして興味がなかった。 むしろそういったものは弟の方が関心を持っていて…そう、野心家であるのだろう。 だからその時間の殆どを弟と入れ替わり、私はといえば絵を描いたり、友人である苦ヶ原の元へ遊びに行ったりしていた。 あとで学んだことを共有することでボロが出ないようにしていたが、弟は習ったことを復習出来て助かるとむしろ嬉しそうにしていた。 やはり私は不真面目な人間なのだろう。 こんな奴よりも、弟の方が断然当主に向いている。 少し歳の離れた妹は、身内の贔屓目抜きにしても美人で気立てが良く、金声玉振と名高い伯爵に嫁ぐことが決まっている。 妹との関係も良好で、休日に3人で街へ出掛けることもあるぐらいだ。 最近は、式に着る服の相談を受けている。 …というのも、我が父が大層厳格なお人でね。 子供たちは協力せざるを得ない(この場合はあらゆる口裏合わせも含む)、ということだ。 私としては、友人の苦ケ原が少し…羨ましいと思ってしまうよ。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 一人称：私(わたし、わたくし) 二人称：君、貴方、○○(苗字)さん 家族と友人である苦ケ原以外には、基本的にですます口調。 丁寧で物腰は穏やか。 突発的な出来事には怒りよりも困りが先行するタイプ。(になると良いな) 「おっと…、それは困りましたね」 みたいな困り顔で笑ってほしい。 どうでしょう、私がするとサイコパス困り顔になるかもしれない。ならないでほしい。 自己肯定感は低め。 弟曰く、「俺が6割説明したら残りの4割を自己解決して全部理解するから、地頭は俺より良いんだよ。ただ政とか腹の探り合いに興味がないだけで。」 うどんと素麺が好物。特にざるうどん。 甘味、酸味、苦味、辛味、好き嫌いなく食べる。 強いて言うなら、蒸かした大根の食感があまり得意では無い。

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