タグ： 灰の降る街

特徴表：実は生きていた やつれた頰に落ち窪んだ眼窩、高い身長も相成って幽鬼のような印象を受ける男。唯一違うところと言えば、その目が爛々と憎しみに満ちていることだろうか。 また、顔にも体にも幾重に傷が刻まれている。死にかけたことも多数。心労のせいか年齢以上に老けている。 元々は人付き合いが好きな一般的な好青年だったが、一つの事件をきっかけに一変。 一回は警察をやめて私怨で犯人を追おうとするが上司に引き止められた。その後いろいろあったが、今は警察にまだ勤めている。 その肉体と銃の腕前で、凶悪犯相手に凶悪犯よりも凶悪なツラをして突っ込んで制圧、逮捕ということをやりまくっているせいか全身生傷が絶えない。 警察署では功績自体は認められているが、その異様な執着と雰囲気から、事件後に入った人間からは忌み嫌われ、それ以前の付き合いの人からは常に心配される。 今の性格としては、不必要に他人を遠ざけようとするタイプ。どうせ自分は犯人を殺した後に逮捕されるなり死ぬなりするのだから、俺に関わったところで時間の無駄だろうと考えている。 ちなみに彼の思考の８割以上はその犯人をどう見つけ出し、苦しめて苦しめて殺すかに費やされている。 居候や、事あるごとに来る彼女の妹が鬱陶しくてたまらなかったが、最近はほんの少し気が緩んでいるのか、こういうのもいいかもなと思い始めている。 たとえ、どこの誰だろうと、どこに逃げようと、必ず。必ずだ。この世の苦しみという苦しみを味あわせてから殺す。そして地獄でもどこまでも追いかけてなんども何度でも殺しつくしてやる。 お前を殺すためだけに今俺は生きている。 鵲（ふじ） 小倉百人一首　六番（中納言家持） かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける 現代語訳 七夕の日、牽牛と織姫を逢わせるために、かささぎが翼を連ねて渡したという橋ーー天の川にちらばる霜のようにさえざえとした星の群れの白さを見ていると、夜もふけたのだなあと感じてしまうよ。 ------花吹雪の夢------ 『灰の降る夢』にて鵲の死因と妹のことが判明。雪のこともあり前を向くことを決めた。と言っても受けたダメージが大きく、長期の入院を余儀無くされる。 最後に、彼女が守った世界を無駄にしないために、彼女自身に向かって引き金を引いた。

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