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甘夏 柊凪(あまなつ ひいらぎ) 美術部に所属し油絵を描いている。 彼の夏嫌いは、7歳の夏から始まった。7歳の夏、登校中にランドセルが壊れた。その前日に雨が降っていたため水溜まりに教科書などが水没し水浸しの教材を抱え学校へ行った。9歳の夏、クラス替えがあり話したことのない同級生と話すことが増えてきた。名前を名乗ると「お前みたいな読めない名前 キラキラネームっていうんだろ」と馬鹿にされた。12歳の夏、大きな怪我をした。交通事故だった。幸い後遺症はなく全快したが、療養中に行われた修学旅行には行けなかった。15歳の夏、部活中に窓ガラスが割れ、最後のコンクールの絵がめちゃくちゃになった。野球部が投げたボールが原因だった。16歳の夏、飲み物を買いに立ち寄ったコンビニで強盗に出くわした。怪我も被害も最小限に抑えられたが、事情聴取に時間を取られ終業式には出られなかった。 これが、夏 彼に起こった主な不幸である。が、基本的に毎年何かしらの不幸に巻き込まれており、それ以外にも、夏は茹だる暑さと油彩顔料の独特の香りで気持ち悪くなるだとか、汗でベタベタの肌が気持ち悪いだとか、とにかく過ごしにくいだとか暑いだとか。そんな理由も相まって夏は嫌いだし、夏が来ると毎日が憂鬱で仕方がない。不幸が重なると「なんで生まれてきたんだろう」と感じることさえある。世界が、夏が自分を拒んでいるとしか思えない。 それでも16回の夏を過しているのには理由がある。もうひとつの人格、涼音の存在があったからだ。彼が好ましかった。いっそ彼になりたかった。涼音が僕だったら、世界は、夏は、「自分」に優しくなってくれるのだろうか。 好きな食べ物/こと：そうめん(温かいのも冷たいのも好き)/絵を描くこと 嫌いな食べ物/こと(もの)：きゅうり/夏、暑いの、汗、蝉の声 誕生日：8月1日 職業：芸術家で技能を取得 後遺症 変革者 世界を一度変革させた証。 それだけ、あなたは神話生物を手繰り寄せる可能性がある。 探索者はこれ以降、何かの退散の呪文を唱えるときの成功率が 5%減少する。

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