タグ： ウール

あの人お葬式は庭の花畑で挙げました。毎日、丹精込めてお手入れしたお花達は今日も美しい姿で私達を出迎えてくれて、これからも私はこの場所で、あの人と共に過ごすことができる。そう思えば、悲しみも少しはまぎれる気がしました。棺が墓穴に収められ、少しずつ埋め戻されていく。しばらくすれば棺は完全に見えなくなってしまうでしょう。あの人の上にはどんなお花を植えましょうか。様々なお花が浮かんでは消え、浮かんでは消え、色とりどりの花が植えられている花畑の中で、あの人のお墓の上はぽっかりと土がむき出しなっていました。ドンドンドンドン！！急に大きな音が鳴り響きました。あの人の棺を中からたたく音が聞こえたのです。私は墓掘り人からスコップを取り上げ、無我夢中で棺の錠を壊しました。棺を開けるとあの人が勢いよく私を抱きしめてくれました。それはもう痛いくらいに。私もあの人に応えて冷たくなった体を抱きしめ、そして・・・ 「スコップの扱いには慣れてますから、任せてくださいね。」 「ええ、狩猟を少々嗜んでいました。とれたて新鮮なお肉でバーベキュー・・・！多少の苦労なんてどうでもよくなりますよ」

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ