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霜川誠の双子の妹。庭師事件の際、27歳で亡くなった。 両親の離婚により誠と小学校低学年のときに離れ、父方の実家に引き取られる。（その詳細については誠の設定参照） 両親は仲が良かったため喧嘩別れでないと思っていたが、祖母から「お母さんはお父さんに当たり散らかして別れたんだよ」と教え込まれ、信じたくないがそう思ってしまっていた。（祖母の話は全くのデタラメ。） 一心同体であった誠と離れ離れになったショックから白髪体質になる。父親に慰められなんとか正気を保ち、父親の勧めで黒染めしたりしていた。 しかしITの大企業に勤める父親が長めの出張に行った際を見て、祖父母から心の拠り所として人花教の集会に何度も連れていかれる。唯一心を繋ぎ止めていた父親と離れ心の穴が埋まらなくなったところに入り込んだカルトは、実の心を簡単に蝕んだ。教団から新しい名前・南玲子の名を与えられ、祖父母と教団の勧めで南玲子として生きることとなる。 しかし、人花教に洗脳されつつも心のどこかに、いつも罪悪感があった。それは幼い頃からの母の教え、誠と同じ、自らの信念を貫くこと。両親から授かった「誠実」の名を曲げることは、実の心に罪悪感として色濃く残った。 また、誠と再会するという約束は、洗脳されても忘れることはなかった。実自身でできる全ての手段を尽くし探した。 そしてせめてもの罪滅ぼしのため、幼いころ家族に話したファッションデザイナーの夢を叶えるため、高校を出てから専門学校に通う。手先が器用で天性の才能があった実はそれを発揮し、学校を主席で卒業。東京で自身のブランド・Ray-ered（レイヤード）を立ち上げ、その個性的かつカッコよく鮮やかなデザインが脚光を浴び、パ○コレにも出品した。その裏で教団は実を使って布教の手を各所に伸ばしていた。 あるとき、教団は実に「誠は死んだ、この花となった」と告げられる。（誠を探していると知った祖父母が教団に手を回した。祖父母は孫が離れてしまうこと・教団の布教が弱まること・教団での地位が崩れることを恐れていた。） 本能は嘘だと告げた。花になるわけがない。しっかり者の誠が簡単に死ぬはずもない。しかし狂信する心がそれを信じ込ませてしまった。心の拠り所である両親がいない今、頼れるのは教団だけだった。それでも生きているはずという想いは心の隅で生きていた。 誠だと告げられた花を誠のように想い、懸命に世話をした。そのうち、今まではまだ拒否反応があった教団の植物への異常な執着を受け入れ始める。花を愛するようになった実は植物研究サークルに入る。そこで雨車楓（HO4）と出会った。植物への愛を語る雨車と話をするうちに仲良くなり、刑事だということを知る。そこで実は、兄のことを相談するか悩んだ。彼は刑事だ、事件や事故に遭っていないか聞けるだろうし、別の死因でも病院などと繋がりのある警察なら探せると思った。しかしそこで教団の言葉が頭をよぎる。誠は死んだ、花になった、悲しいことだ、しかし美しく死んだ証だ、これでよかったろう…　ついに実は雨車に相談することをやめてしまった。 しかし簡単に望みが失せる実ではなかった。これだけ自分も探しているのだから、誠も私を探しているに違いないと確信していた。それならば、もし誠が見つけてくれたのなら。幼いころから思案していた誠のドレスを作って渡したい。そうして製作を始めた。それは5年もかかる大作となった。 この時点で実はほとんど諦めかけていた。幼いころの、自分の信念に誠実に突き進む自分からは変わってしまったことに罪悪感を覚えつつも、もう無理だと言う自分もいた。 あるとき、これを埋めてはどうかと教団から初めて見る種をもらう。（地獄の植物の種。）興味本位で雨車に渡すと、しばらくして綺麗な半透明の種をもらう。その美しさに魅了され、埋めることを決意した。 種を埋めるということは、いずれ花が咲き、死ぬということ。贄の儀式に出される可能性もある。でももう、実はよかった。誠のドレスを人生をかけて完成させられればよかった。これは実の諦めであり、後悔であり、懺悔だった。そしてせめてもの、感謝であった。 アトリエで、非常に親しかった部下に、もし誠がここへ来たら渡してほしいと、手紙とドレスを託した。明日は儀式の日だ。 生贄に出された日、生い茂る植物に薄れゆく意識の中、実は誠を見られただろうか。そのとき何を思っただろうか。 わからないが、PLの考察として、強い後悔の念であったと思う。再び会えた喜びより、変わってしまった自分を、卑しい植物に包まれる自分を、誠の捜索を諦め死を選んだ自分を。誠の視線を認識した瞬間、正気に戻ったと思う。同時に、視線から逃れたい、早く植物に埋もれて死にたいと思ったかもしれない。そんな中で撃たれた銃弾。泣き叫ぶ誠の姿。あぁ、誠、ごめん。でもこれで死ねる。卑しい自分を誠にもう見られているかもわからなくなる。ありがとう誠。探してくれて、ありがとう、 【誠の認識】 双子のため顔はそっくり。意思疎通も余裕。お互い「誠」「実」と呼んでいた。 言いたいことははっきり言うタイプ。手先が器用で運動もそこそこできる、比較的オールマイティ型。絵を描くこと・デザインすることが好きで、将来はファッションデザイナーになりたいと言っていた。有言実行するタイプなので確実にそうなっているだろうと誠は確信している。表情は中の上ぐらいの豊かさ。女の子らしい…というより、カッコいい系女子。誠と非常に仲がよく、マブダチのような関係（一見ドライな関係に見えるが、心で通じ合っている感じ）。 髪型は、実のことだからありふれた髪型というより比較的個性的ではないかと推測している。流行りに乗らず、自分の好きなこと・意見を突き通すタイプだった。 庭師は何を口遊む（いのみ卓第二陣 2021.6.2,9,16 NPC,肉体ロスト設定） #探索者がシャトルランやるだけ（KPレス 2021.7.26 記録：50回 ※IFなのでSAN値上昇なし） 銀河鉄道の夜、運命の切符（いのみ卓第一陣 2021.8.23 エンド2a） 2021.7.24 こっそり身長を2cm伸ばしました

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