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○蓮涬朔羅(れんぎょう・さくら)　『異説・狂人日記』 ・夏場の竹林を思わせる爽やかな翠色の髪を短く切り揃え、淡い光のような黄金色の双眸をした青年。 ・とある開業医の元で、精神科医として働いている。 　非常勤であり、院長である医師や己の患者が通院してくる時にだけ出勤するスタンス。 　別に僕は精神科医なんだから、いっつもいなくても構わないでしょ。 　ただ、呼ばれればちゃんと来る為に、律儀と言われればそうかもしれない。 ・穏やかの皮を被った無気力な性格。諸々あまり熱心では無く、基本的にその日暮らしでものんびり生きれていればそれでいい。楽しいことがあれば嬉しいが、無理に求めようとは思わない。日がな一日、平和にのんびり暮らせれば他はまあ、別に。 ・仕事に関してもあまり熱心とは言い難い。生活の為には金が必要で、且つ医者になる才能があり、巡り合わせに恵まれた為に精神科医になれたから成った、それだけである。 　ほどほどに仕事が出来て、日々退屈はせず、けれど刺激があり過ぎず、小金が稼げればそれでよかった。 　だが、成れてしまった為に成ったはいいが、まあ、精神科医とはいえど医者である為に、当然忙しいっちゃ忙しい。……選択肢間違ったなぁと正直思っている。忙しいのはやっぱり好きじゃない……。 ・けれど、仕事が嫌いかと言われればそうではない。 　人と向き合うことが嫌いかと言われればそうではない。 　数多の人々の動向を、感情を、言葉を、心を、密やかに見つめ、密やかに向き合い、観察・分析をすることによって、患者に対しては常に最善の選択を。 　それが医学的観点から最良でなくとも、患者にとっての最善となるならば、それでいいんじゃない？精神。 ・まあ、自分に才能と運があったんだな、とは思っている。だが、別に優れているとは思っていない。 　患者を救えたのならば、少しでも光明を見せれたのならば、それは己と患者の相性が、まあよかっただけなんじゃないの。 　……でも、ま、僕程度の実力でも、ちょっとでも人の役に立ててるんなら、うん、悪い気はしない、かな。多分。 ・野菜と甘いものが好き。脂っこい肉はあまり好きではない。 ・実は、現在勤めている開業医の美しい娘に、一目惚れにも近しい感情を抱いたことがある。 　だが、医者として真っすぐに生きる彼女の姿に、己では到底真似出来ない、到底並び立てないと、その感情を抱いた直後には放り投げた。 　故に、今ではまあ、ちょっと綺麗だなと思う程度の存在の認識ではあるが。 　……同時に、誰にも決していうことはないけれど、“医者”として決して揺るがない態度で前を見る彼女の姿に、仄かな憧れのようなものは、未だ抱き続けている。 【フレーバー】67 リンドウ 「貴方の悲しみに寄りそう」「誠実」「正義」「悲しむ貴方が好き」「貞節」「淋しい愛情」 これは歪んだ感情なのだろうか。悲しみにくれる人に寄りそうのが？　貴方は他人のことを思える優しい人だ。ただ、優しすぎただけ。それはちょっとだけ不幸なことなのかもしれない。 ○通過シナリオ ・「異説狂人日記」：SAN値-2

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