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【予定シナリオ】君と物語のパラドックス 誕生日は6月16日。 は地元のまあまあいいとこのお嬢さんなのだが、 高校進学とともになぜかギャルに目覚めた。 日々自分の顔のアラを隠し（隠す）写真を撮り（写真術）、 スマホやPCでガッツリ加工（コンピューター）しSNSに画像をアップしている。 その姿はもはや別人を目指しているようである（変装)。 とはいえいいとこのお嬢さんなので郷土史（歴史）や民間伝承には詳しい（オカルト） 受験のために自分でお勉強していたため図書館での調べ物もまあまあ得意である。 最近様子の変わった娘に対しての親のあれやこれやの言葉を華麗に受け流し（回避） 今までと全く違う新しい世界を見せてくれた友人（KPC）のことをとても大事に思っている。 中学までは「あの水無月家の子」と扱われてきた。 この地方で長く続く名家であり古くは豪商だった。 近代になってからは市長・県議会議員などの政治家も排出してきたが 今では権力も財力もさほどではなく、暮らし向きも普通の家庭とたいして変わらない、 ただ先祖代々住んでいる古い大きな家だけがこの地方にほんのりと威厳を残しているだけなのだが、 しかし名前だけが一定の地元の人間に「あの水無月家」と言わせてしまう、「あの家」の子だった。 そんな境遇が嫌で意を決し、勉強をがんばり、 受験をして地元から電車で1時間ほどの県外の高校に進学した。 高校に入学して、KPCと出会ってからの日々は本当に楽しかった。 入学早々、周囲に全くしらない人しかいなかった自分に気さくに声をかけてくれた。 彼女の見た目はいわゆる、ギャルだった。 聞けば、彼女も県外受験組で知り合いが誰もいないとのことで、 同じ様子だったわたしに声をかけてくれたようだ。 わたしの地元には「ギャル」はいなかったので、初めての経験だったが、 見た目の印象と相反してあっという間に仲良くなった。 仲良くなってからは早かった。 メイクを教えてもらい、二人して写真を撮り、SNSにアップしてお互いにいいねをして街へ繰り出す。 春休みだけだし地元では必ず帽子やフードで隠すし外に出ないからと両親を説得して（言いくるめ） 初めて髪の毛を染めてみた。すっかり彼女に並んで遜色のない「ギャル」になった。 今までとまるで違う自分の1年に毎日驚き、全てを一緒に楽しんできた大切な友人ができた。 来年は受験でもう今までのように遊べないだろう。 この高校2年生の1年間は人生で一番悔いのないように彼女と一緒に楽しみたいと思っている。

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