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いつかの冬、まだ生まれたての赤ん坊がスラムのゴミ捨て場に捨てられていた。 生まれついて顔に醜い痣があるその赤子をあるホームレスが拾い、冬児と名付け育てた。 ホームレスは趣味で絵を描いており、その手ほどきを受けた冬児は絵画の才能を開花させる。 いつかの冬、ホームレスは老いと病と寒さにより事切れた。 冬児はホームレスの形見の絵の具と筆を手にして街を出た。 彼は放浪者として生きながら、今も絵を描き続けている。 未だ誰も見た事の無いものを描くことを夢見ながら・・・ スラム生まれで戸籍が無いため通学歴は無い。 ホームレスから文字を教わり、捨てられた本を拾い集めては何度も読み返して知識を身に付けてきた。 多種多様な本を読んできた為、教養はあるが計算は苦手。病気で死にゆくホームレスを見ている事しか 出来なかった自分を不甲斐なく思っており、特に医術に対して強い関心がある。 また自身の痣へのコンプレックスで他者からの目線や悪意に敏感であり、 本で学んだ心理学の知識を活かして他人の感情を推しはかることに長ける。

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