タグ： カガヨミ白面の章

　 ・経歴&背景　 　地方出身の少女。 　神道系の祈祷師一族の末裔で、苗字が異なる分家の跡継ぎ。 　もともとは田舎のただの祈祷師、あるいは神職を生業としていた一族だが、世情に沿うようにその様相を変えていった。 　先天的および遺伝的に霊力への適性が強い血筋であり、次第に噂と評判が広まった結果、時の有力者たちの思惑によって、 　その管理している領域における曰く付きの土地や、怪異、呪物などによって生じる霊障に対処するための一族として、 　半ば後押しされるようにして成り立つようになる。 　しかし、やがて怪異や呪術を謀略の手に使う輩たちの意によって、 　もともと人々を魔の手から祓い清めることを是としていたものの、それとは真逆に、これまで積み重ねてきた怪異へ抗い退ける力を、政治的な暗殺、殺戮、虐殺のため否応なしに使わざるを得なくさせられてしまう。 　表向きは、時の有力者たちに戦乱への備えと守りを提供する役職を担う家柄として、 　それまでの苗字である「片盛（かたもり）」を読み換え、 「刀守（かたなもり、訛って、かたもり）」 　と改めたことをきっかけに、時代の流れによって名称が変遷してゆく。 　現代においては戦乱も無くなり、終戦に伴う旧体制の崩壊によって、 　国家権力とも縁が切れたことから、もともとの苗字である、 「片盛（かたもり）」 　という、名称へと巡り巡って戻った。 　だが、現代においても地元近辺に限られるうえ極めて稀ではあるが、 　並みの神職や僧侶、霊媒師では祓い切れないような、深刻な怪異関連の事案 （放置されたままの呪仏の回収や、意図せず流れ込んで来た怪異の無力化など）が、個人レベルで持ち込まれることはあるため、それらへの対処を秘密裏に、決して表沙汰にならないよう処理に当たることがある。 　ただ、その手段と過程において、ときには非人道的な判断を要することもあり、現当主と家柄はそれを是としている。 　跡継ぎとして、まるで兵器に調整を施すように育てられたカタナは、 　高校卒業とともに、そんな家柄と思想を頑なに守る当主と自らの意志を違えた。 　それゆえ縁を切られるばかりか、裏切り者として殺されるか、甘んじて幽閉されるかのどちらかにひとつになったため、 　命を狙われることになりながらも、身分を偽りつづける流れ者として各地を転々とするようになった。 　家と縁を切る際、追っ手から逃れやすくするよう、持ち得ていた強力なあまり抑えが効かない神格級の霊力を封じ込める術を自らに施したため、それを感知されることも無くなったものの、それを活かした戦闘能力の数々が使えなくなっている。 　ただ、生まれ持っての霊感が良くも悪くも働くのか、 　怪異の類を無意識のうちに引き寄せる、あるいは自らが引き寄せられていく体質らしく、放浪先では大抵その手のトラブルに関わってしまうため、そのときは郷土史家の見習い、あるいは考古学部、民俗学部の学生と称して調べまわる。 　 ・性格 　面倒見がよく、後輩にしたわれるタイプ。 　傍から見れば、物静かで堅物のように見えるがそんなことはなく、 　温和でそれとなく気配りしたり、できるかぎり柔軟な接し方を努める穏やかな人物。 　文武両道なうえ才色兼備だが、料理がまるでダメなことと、強面気味な顔立ちを気にしている。 　ある程度親しんだ相手には、照れくささを感じながらもちょっかいを出したり、からかったり、 　隠れたSっ気を見せるなど、気まぐれな愛嬌を見せていく面がある。 　ただ、追手の気配や兆候を感じ取ると、すぐに始末するか逃げるため、どちらにせよ果たした後には姿を消す。 　そのため、そうなったとき生じる親しくなった者との別れの辛さを抑えようと、あまり仲良くなりすぎないようにと、絶対に超えないようにしている一線を自分で引いたうえで接しながら、ふつうの人間らしく生きようと努めているため、相手にどこか距離感や薄情さを思わせてしまうことがあることも。 ・妖怪に対する姿勢　 　多くの妖怪に対して、贖罪の意識を抱いている。 　家と縁を切るまでのあいだ、家の者たちが罪のない妖怪たちを捕えて来ては、 　修練という名目で戦わされ、殺さざるを得なかった日々を過ごしていたがために贖罪の意識が根付いており、 　現在においては、常に負い目を感じながら、自らを痛めつけるように助けに入る。 　妖怪や怪異によって不幸な境遇を経験している人間に対しても、 　自らの家柄が（かつての話ではあるが）妖怪や怪異を使って人々の謀殺を繰り返していたばかりか、それを是とするような思想に染まっていたため、それを否定したいという気持ちも重なり、助けになりたいと献身的に関わる。 　必要さえなければ、そうした心情は決して表には出すまいと努めており、よほど勘の鋭い人物や、同じような経験をしているような者で無ければ、気づけないぐらいにはガードが硬い。 　 ・好きなもの：洋服、草花などの自然、賑やかでフランクな人物、珍しい缶詰、水泳、オートバイ ・嫌いなもの：和服、墓場、話を聞かない相手、イカサマ、電子機器、黒塗りの高級車 ※以下の特殊な能力について（KPへの考案中につき、具体的な効果は未定、および、許可と調整待ち）　 ・固有：鍛刀如く叩かれ熱されど（タントウゴトクタタカレネッサレド） 　算出値：CON値×5+POW値×5=140％÷2=70％ 　代償：MP1点（成否によらず） 　概要：与えられる艱難辛苦を、己を高め極める力へ転じさせ、無意識のうちに昇華させる在り方。 　　　　柔軟性の高い芯に堅い鋼を幾重にも打ち付け、 　　　　幾度となく熱を加え幾度となく槌で叩き、ようやく完成に至る日本刀のように、 　　　「人間もまた、柔軟な芯と固い意志を持ち、幾度の苦難を超え、幾度も叩かれて大成すべし」 　　　　と言った、片盛家の家訓に基づく、人の身でありながら刀の如き精神性を身につける思想の体現。 　効果：ラウンド開始時にロール。 　　　　自らが敵から受けたダメージ、あるいは、 　　　　受ける予定だったダメージの値だけ、その戦闘シーンのあいだに限り、自らの任意の技能値に加算する。（累積） 　　　　技能値の加算が生じているあいだ、命中ロールに失敗した場合、 　　　　その時点で累積分がリセットされるとともに、固有技能の効果が強制解除される。 　　　 ※「受ける予定だったダメージ」というのは、 　　敵からの攻撃を回避したときなどの、その身に受けていれば生じていたであろうダメージ、のことであり、 　　その脅威を見切って自らの技や立ち回りを昇華させる、という解釈を表す言い回しとしている。 　　このため、カタナが敵からの攻撃を回避し成功したときも、武器によって受け流しをした際に生じる、武器の耐久値へ　　　生じるダメージロールと同じように、ダメージの算出だけは行ったうえで、その出目を技能値への加算点として扱う。 ・剣術（中条流 / 派生）：錐刀以て太山を墜つ（スイトウモッテタイザンヲコボツ） 　算出値：剣術（中条流）70％+両手利き70％+EDU値×1= 188%÷2=79% 　代償：MP1点（成否によらず） 　概要：小さな刀で大きな山を切り崩すように、小さな力で強大な相手に立ち向かう立ち回りを是とする心得。 　　　　強固な守りを誇る相手であっても、最小限の手数と観察眼を活かし、隙を見出し突き崩す立ち回りのひとつ。 　効果：自らの手番、命中ロールの直前にロール。 　　　　命中ロールを連続4回成功させた標的に対してのみ、 　　　　その戦闘シーンが終わるまでのあいだ、自らに装甲貫通状態を付与する。 　

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