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ミルクパズルHO1【王族】 「つまり、なんだ…貴様は何が言いたい？」 「私は王族だ。末席であれどプライドはある」 綺麗な金髪の真面目な少年。 沢山の出来の良い兄達の背を見て、自分も王族であることには誇りとプライドを持つ。 ただし、自分の不出来さと兄達が全て国の事に関わり、自分の入る隙がない事には気づいており 自分の技量にコンプレックスを持つ。故に中々親や兄達には提案も我儘も出来ずに居る。 子供とも言えなくなりつつある年齢にそんな燻った感情がストレスとなり悩んでいるのだが 周りにそういう弱味はほとんど見せたくないと考えている(がバレてそうな気もする) 周りからは「影の薄いdolce末王子」と影で言われている。 そしてその噂は自身も知っておりプライドを傷つけられていつつもその評価を否定できる言葉が見つけられずにいる。 伯父と叔母に対しては影の薄いシリーンを気にしてくれているとシリーン自身も感じていて懐いてしまっている。 叔父達の目にだけは映るシリーンでありたいと思っていて、それがプライドを保つ唯一だと思っている節もある。 宝物は気まぐれに母からプレゼントされたヴァイオリン。かなりの名手の作ったものであり高級品。 そしてシリーンのバイオリンもまた甘い音色が美しく中々の腕である。 母からいただいた唯一のバイオリンということで毎日手入れと練習は欠かさない。 そんな努力と燻る感情の現れなのかもしれない。 ちなみに「影の薄いdolce王子」というあだ名はシリーンは「影の薄い甘えた・何もできない王子」という意味と捉えているが 実際は「影の薄い」→「部屋から出てこず影すら見えない」「dolce」→「部屋を通るといつもバイオリンの甘い旋律が聞こえるから」で「影の薄いdolce王子」と呼ばれている。 また不出来と自分の事を思っているが音楽も法律についてもかなりの知識を持っている。

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