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「報酬ははずんでくださいねえ」 「わあ！とてもきれいなお姉さん、今夜食事でもどうですか？」 「エ～～マ！久しぶり～！！」 一番最初の記憶は目の前の小さな女の子が泣いている所だった。物心ついたときには自分は捨てられ、隣には自分よりも幼い女の子がいた。自分の名前すらなにもかもわからない。いつだってひもじく寒かったが、自分よりもなんとかこの子に生きてほしかったし笑ってほしかった。どうでもよかった自分の人生は彼女のためのものだと思った。生きる理由がほしかった。盗みもだましもなんでもやった。しかしそんな自分を知ってほしくなかったし、彼女自身には綺麗でいてほしかった。そんな孤児だったところをグリーン教会に拾われる。最初は大人を疑っていたが、反発するよりも使えるものは使った方がいいと学ぶ。生きたい、しかも守りながら。そのためには様々なものを犠牲にした方が効率がいい。例えばプライドだとか。倫理だとか。自分だとか。 苗字がなく教会の名前をもらう。グリーンと自分も彼女も名をもらい、まるで家族のようだと思った。雨風しのげる家を持ち、かわいい彼女はいつも笑っている。拾われてよかった。この生活がつづくといい。 しかし数年後、協会の経営がかなり厳しいことを知る。慈善活動のみでは生きていけないのだ。それももうずいぶん前から運営ががたついており、今もいっぱいいっぱいのようだ。確かに最近の食事はあまり満足に食べていない。成長期の自分には少し少ない量であった。子どもを里親に出す話はかなり進んでいるようだ。あの子と離ればなれになってしまう。この幸せが崩れてはいけない。自分も働いてなんとか協会の経営を存続させたい。しかし自分にはもともと身寄りもなく、これと言った技術もない。……いや、自分にも一つだけ幼い時にみがいたものがあったか。 最初はマフィアの下っ端も下っ端の仕事を手伝うところから。徐々に殺し屋へと変わっていく。人を殺したお金で彼女が喜ぶのか？いや、そんなことは今は考えてはいけない。生き残ることが最優先なのだ。最初は慣れず、反抗され大けがを負って帰ってくることも多かったが、今では銃の引き金を引くのにも慣れてしまった。普段はジャーナリストだとうそぶいているがこんな自分を知られたくはない。しかし、聡い彼女のことだ。すでに見抜かれているかも知れない。殺し屋としての名もあげてしまった。 性格は明るく、おちゃらけていて軟派。その実かなり冷徹であり、これはいけない、悪いことだとわかっていながら実行する意志の強さもある。身内主義だが、それは協会ひいてはエマに向いているだろう。彼女の恋慕の気持ちにはうすうす気づいているが、刷り込みのようなものだと思っている。自分のような汚い物に彼女は似合わない。しかし離れることもできない。 男性にも女性にもかなりフランクな態度をとるが、その実癖で観察していることも多い。なんでもするが生き残りたいという意志からだ、死ぬようなことは避けたいだろう。いつだって適当な態度をとっているが、合理的な面も強い。 指輪は右手の人差し指に。一番使用するので。壊れたらたまに会いに戻るのをやめようと思っている。右手の人差し指の指輪の意味は、意志を強くする。 一年中マフラーをしているが、意味を聞かれれば「好きな子にもらったんだ～！」と答えるだろう。しかしいつも好きな子の詳細が違うので真相は謎である。 特徴表付随探索者(使用はKPに一任) (2-6)アウトドア派/暇さえあれば季節を問わず、野外活動に繰り出している。<ナビゲート><博物学><追跡>にそれぞれ+20％。 (2-10)前職/以前は別の職に就いていたか、幼少期に何か得難い体験をしている。[EDU*3]％を、前職としてプレイヤーが決めた職業上の技能に割り振ることができる。51　聖職者(聞き耳,図書館) 経験シナリオ 20190908 キラルマ(KPグランビット松本さん)　エマ・グリーン(ろくちゃんさん) 好きだよ。なんてね。音には出さないけれど。

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