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小田牧曰く「頭のつくりがかわいい母親が心を込めて考えてくれた名前」のせいで散々いじめられ、苦労を強いられてきた。男なのにラベンダーとつけられた由来はもう覚えていないが、幼少期に母から"ラっちゃん"と呼ばれていたことはよく覚えている。 その母親が10歳の時に男と蒸発し、落語家であった叔父夫婦に引き取られた。居候をさせてもらうせめてもの恩返しにと掃除や荷物持ちとして稽古場や劇場に通ううちに落語に興味を持ち弟子入りをさせて貰った………というのは、小田牧曰く「昔からお師匠方にこの話をすると必ずお小遣いがもらえて助かっていた」という彼の鉄板エピソードである。 "ラベンダー"という名前を改名してはどうかとよく言われるが、芸事を生業とする上でこれほど面白い名前も生い立ちも捨てるには惜しいとそのままにしている。が、二つ目にあがり芸名を名乗ることが多く、本名を名乗る機会はそれほど多くない。落語家としては盈月(えいげつ)と名乗っている。多くの人は気を遣ってか、小田牧、または盈月と呼んでくれている。(といいなぁ)

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