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　UGN霧江市支部に所属するオーヴァード。 　父方の実家が剣道場だったため、幼い頃から剣道の心得があった。元々の才能も手伝ってか、同年代を凌駕する圧倒的なスピードで習得していき、家族内でも大きな期待をかけられていた。中でも曽祖父からの期待は大きく、当時既に引退している身であったにも拘らず自らが彼女に教えるために竹刀を持つほど熱心に教育を施していた。 　そんな日が続く中、彼女にとっての転機が訪れる。18歳になりたての頃、いつものように彼に稽古をつけてもらっていたとき、突然彼の体内から刀が現出し、明確な殺意をもって斬りかかってきた。後に分かったことだが、曽祖父はオーヴァードであり、若い頃力で捻じ伏せ、自身の体内に取り込むことで制御していた人斬り刀(EXレネゲイドに感染したジャーム化した刀)の力を老衰により抑え切れなくなってしまったが故の行動であった。 幸いにも――不幸にもと言った方が正しいか――彼女はオーヴァードの血を浴びたことにより覚醒し、一命を取りとめることになる。彼女と刀だけが遺された空間の中、元主の血と混ざりあった彼女を次なる主、寄生先と見とめ、彼女の身体の一部として吸収されることとなった。 　――――― 　一人称「私」二人称「貴方」三人称「(名字)」。若干男性的な喋り口調なのが特徴。 　あまり感情を表に出す方ではないため、周囲に冷たい印象を与えがちで、それ故に任務以外で人と話すことは稀。本人も自覚はしているが、仕事仲間と馴れ合う必要性を感じていないため、結果的に任務外で孤立する流れを助長してしまっている。顔に出ないだけで感情の起伏は豊か。エージェントとしての実力は確かで、信頼は厚い。 　瞳が三白眼気味でキツイ印象を与えがち。長い黒髪を低い位置で一本に縛っている。前髪は短めで任務中の機動力に支障が出ないように気を配っている。服装はパンツスーツが殆どで、ジャケットの丈が長めのものを着るのが拘り。 　好きなものは激辛系の食べ物。嫌いなものは大きな夢を語る人間。苦手なものは食えない態度を取られること。 　――――― 　ハヌマーン×ノイマンのクロスブリードで、ノイマンネットワークにより弾き出した最適の動きで妖刀「黒橡」を振るう。そこにハヌマーンシンドロームの能力が加わり、人間の限界を越えた「計算上の最適解」を自ら体現している。 　普段は強い精神力によって抑え込んでいるが、力を使いすぎると刀に意識を呑まれてしまう。暴走中は完全に刀の意志によって動くこととなり、それが満足するまで人を斬り、血を流させ続ける。今まで一度も暴走したことがないのは、偏に彼女の弛まぬ鍛錬の結果と、二度と自分の家族、そして自分と同じ目に遭うような人間をこの手で作らないという決意の表れである。

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