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＜立夏との出会い＞ 父の仕事の関係上、転勤が多く幼少の頃から幾度となく転校を繰り返していた。そんな中、小学2年生(８歳)の頃立夏の通う小学校に転校。本人の内向的な性格も相まって友達は少なく、目まぐるしく変化する環境に馴染めていなかった所をクラスのクソガキに目をつけられ、程なくして虐められるようになった。シカトや私物を隠される、ある日には暴力等の酷い仕打ちを受け、クラスメイトは傍観する中立夏だけは普通に接してくれた。「女の子に守られるなんて情けない」との思いでこの頃から警察官を目指すようになる。理由は単純に強そうだから。二人はその後仲良くなるが、半年程経った後穣の転校が決まり、別れる事となる。立夏との出来事は穣にとって美しく淡い思い出として彼の中に大事にしまわれた。 ＜立夏との再会＞ 数十年後、彼は立派な刑事となった。28になった頃、たまたま立夏の地元辺りに住んでいたことも相まって当時のクラス委員から小学校の同窓会があるが、来るかとの誘いを受ける。以前の彼であれば同窓会など絶対に行かなかったであろう、クラス委員もそう思いつつ一応程度に誘っただけであったが、なんと参加を決定。自分を虐めたクソガキ共を見返してやるためだった。当日、虐めを受けていた弱っちい奴が図太くも参加しているのを見て度肝を抜かれるクソガキ達。彼の報復は見事成功したのだった。そんな時、立夏との再会を果たす。忘れていた訳ではなかったが、薄らいでいた記憶。そんな当時の記憶が呼び起こされ、暫くの間二人は再会を喜ぶ。穣は当時のお礼も兼ねてその後立花を食事に誘い、何度か逢瀬を繰り返していった。そんな中、彼は当時は気づいていなかったが立花が初恋の相手であった事、そして現在もなおひかれている事に気づく。その後彼は結婚を前提に交際を申し込み、3年の交際を経て結婚に至る。 昔に比べ大分改善されたが、大人しく内向的な性格は今も変わっていない。自身の虐められた経験から他人の嫌がる事を極端に嫌うので、相手の顔色を伺いがちである。意外とのんき。考えるよりも先に行動する派なので、大抵何も考えていない。仕事とプライベートのギャップが激しいタイプの人種。仕事ではあんなにキレ者で出来た人なのに普段どうしてあんな感じなんだろうと思われている。立花を誘拐するのは31の頃である。

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