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【セリフサンプル】 「はじめまして…でよいのですよね？ 杠葉 綺桜と申します。あぁ、やっぱり少し緊張してしまいますね、誰かとお話する機会はあまりないもので……」 「いくら憧れても、いくら夢見ても、私には決して叶えられることのない願い……だからね、もう諦めてしまったのです」 「ねぇ、お父様、お母様……私は本当に愛されているのかしら」 【呼び方】 一人称…私 二人称…～さん、あなた 【基本情報】 杠葉家の一人娘として生を授かり、蝶よ花よと両親に大事にされながら育てられてきた女性。 父親が病院の院長であり、母親も精神科医として働いているため、家はかなり裕福な部類で、都内でも有数の豪邸で暮らしているお嬢様。 性格は物腰柔らかなお嬢様といった感じで、常に柔らかな笑みを浮かべている。 あまり家から出る事も少ないせいか世間知らずな面があり、ところどころ常識が欠落している面もある。 しかし、優秀な両親や家庭教師に見てもらっているおかげか、頭はかなりいい方で、勉強は出来る方。しかし天才というわけではなく、それしかしてこなかったから、その分野において優秀というだけで、地頭はそこまでよくはない。 周りから見れば誰もが羨むような生活がそこにはあるのだが、決して本人はそうは思っていなかった。 家族からの無償の愛にいつだって満たされていた。しかし、その愛は非常に重く、その代償に自由を奪われていた。 大事にされ過ぎるがあまり、彼女にはしてはいけないことがいくつも課せられていた。 「危ないから重いものを持ってはいけない」 「転んで怪我をしてしまってはいけないから外を出歩いてはいけない」 「騙されて傷ついてしまうかもしれないから、決められた人以外とは会ってはいけない」 「なにがあるかわからないから一人で部屋の外を出てはいけない」 そんないけないことをいくつも課せられ、大事に、大事にされ続けた彼女は、雁字搦めに巻き付いてしまった鎖によって首を緩やかに締め付けられ続けていた。 果たしてこんな自由のない生き方で自分は”生きている”と言えるのだろうか？ これではただ漠然と生きているだけで、そこに理由なんてあるのだろうか？ 自分が生きている意味とは一体、何なのだろうか？ これならいっそ死んでしまっても変わらないのでは？ そんな疑問符がいくつも浮かんでは自身の心を蝕んでいく。 囚われた籠の中の小鳥は、飛ぶことも許されずに死んでいく。 自由のない人生に、生きている価値なんてない。 そんな思いがふと胸を過った瞬間、気が付けばその手には偶然見つけた剃刀が握られていた。 ――結論として、命を絶つことは叶わなかった。 すぐにその様子が見つかってしまい、助けられてしまったのだ。 その鳥籠の中には、”死ぬ”という”自由”すらなかったのだ。 【備考】 【不定の狂気】 【後遺症】 【通過済みシナリオ】 『海が枯れるまで(HO1)』 以下ネタバレ注意 ーーーーーーーーー 【遭遇した神話生物】 【会得呪文】

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