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年収 450万円 財産 2250万円 正義感が強く成績も良好な警察官な父親 教育者としてどこまでも完璧な母親 涼しい顔でなんでも出来る1つ上の兄 の四人家族。 幼い頃から父親の警察官としての仕事を見ていたからか、ずっと憧れを感じていた。それは兄も同じで、「2人でお父さんみたいな警察官になろうな！」と言い合っていた時期もあった。 そして兄が小学校にあがった年、兄の成績の良さや運動神経の良さに両親はとても喜び褒めていたのを見ていた健二は「自分が小学生に上がったら同じように褒めてもらうんだ」と兄を慕い、目標にしていた。 しかし現実はそう上手くもいかず、何に関しても兄を超える成績を取ることは無かった。両親とも「惜しいね、頑張ってね」 「お兄ちゃんみたいになろうね」 と励ましてくれていた。 学校の先生も 「お兄さんはすごいね」 「君も頑張らないとね」 と応援してくれた。 でも本当に欲しい言葉は違う。 努力だってしてるし成績だって悪くないのに兄より劣るというだけで「がんばろう」と言われること。健二としてではなく、輝一(兄)の弟として扱われること。どう足掻いても比較対象にされること。全部全部嫌になって高校にあがってからは頑張ることを辞めた。追いつけない背中を追いかけても疲れるだけでバカバカしいじゃん。 今では警察になる為に得ていた知識や技術を喧嘩などに使っている。大人の話は聞きたくないし知りたくない。ただ根は警察官を志していたあの頃と変わらないところもある。 ちなみに兄の名前は四月一日 輝一(わたぬき きいち)将来の夢が同じだったので小、中、高と同じ学校に進学している。

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