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職業技能：資産家〈図書館〉〈法律〉〈信用〉〈目星〉〈歴史〉〈経理〉〈芸術（音楽）〉〈操縦（船舶）〉 〈図書館〉から〈経理〉までは彼の復讐のために培われ、〈芸術〉と〈操縦〉は成人してから彼が趣味として得た技能である（資産家なので）。 ベースはCoC2010準拠 『聚楽院』は、かつて華族の一つとして名を連ねた日本でも有数の名家であった。 華族制度廃止ののちも聚楽院家は、自家よりも位の高い名家である弥勒院家の傘下に下ることで、その身分を保つことに成功した。 聚楽院鶴助は、聚楽院家の4代目当主として生を受けた。彼は幼少期を何不自由なく過ごし、弥勒院家に仕える従者としての教育を 受けながら健康に育ち、持って生まれた才覚を正しく成長させることとなる。 彼の転機となるのは、彼が15歳になる年であった。その原因もまた、聚楽院家を付き人として抱える弥勒院家にあった。 弥勒院家は明治時代より日本の政治を裏から操作するフィクサーであったが、その一族が起こしたスキャンダルを 聚楽院家に押し付けたのである。 トカゲの尻尾切として捨てられた聚楽院家は一夜にして没落。鶴助の両親は『見えざる手』によって消され、鶴助自身は 弥勒院家の奉公人として引き取られることとなる。 そこで待っていた待遇は筆舌に尽くしがたい。ただ一つ事実としていえることは、その時の鶴助に人権はなかったということだ。 陰湿に、執拗になじられ、虐げられながらも、鶴助は何も言わず弥勒院に仕えた。彼を支えたのはひとえに彼の両親から受けた 愛情と、『聚楽院』の最後の人間であるという自負であった。 彼と、彼の両親と、先祖代々、子々孫々のためにも彼は折れず、孤独に戦った。 彼の戦いの目的とは、弥勒院のスキャンダルを白日の下にさらすこと。そのために、彼は手段を選ばなかった。そして幸いなことに、 彼にはそれを成し遂げるための体力、精神力、人心掌握術の才覚があった。 成人するとともに、鶴助は復讐を果たす。それまでに集めてきた手札を一気呵成に放ち、弥勒院を逆に貶めることに成功した。 弥勒院の財産を奪い、その後の彼は資産家として悠々自適に暮らしている。 しかし、その代償として彼は少し壊れてしまった。過剰に『聚楽院』の名前にこだわるようになり、彼の行動指針のすべては 今はなき聚楽院家の名にふさわしくあれ、というものに収束している。

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