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涼暮 四葩(スズクレ ヨヒラ)
ID:4542609
MD:ce8ad1322b0efab15c8e3fb67fb01568
涼暮 四葩(スズクレ ヨヒラ)
タグ:
ろーて式
水面に散るは紫陽花の造花
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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CON
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初期
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アイ
デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
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初期値の技能を隠す
複数回成長モード
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<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
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<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
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<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
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通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
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簡易表示
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<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
勉強家、おおらか 涼暮四葩。 花垣集真(ハナガキ アズサ)というペンネームで数年前まで活動していて、ジャンルを問わず作品を書いていた若い小説家。本人のプロフィールは一切公開されておらず、謎多き作家としても話題になっている。 両親は仕事の都合で海外に移住しており、祖父母が遺した平屋の日本家屋で一人暮らしをしていた。仕事の合間に庭の植物の世話をしたり、写真を撮ったりするのが趣味である。 3年前、突然の自殺を以てその生涯を終える。享年22歳。将来有望と謳われていたこともあり、あまりに短すぎる一生に多くの人が悲しんだ。 遺書は見つかっていない。 私が、この手で破いて棄てたのだから。 嗚呼、何と書いてあっただろうか。記憶を辿れば、嫌に鮮明に思い出すのだ。 私への呪いの言葉を。 ◆ 遺書に何を書けばいいのか僕には分かりません。皆目見当もつかないのです。 それでも、物書きとして生きたからには遺書を書かない訳にはいかないでしょう。死ぬまで何かを書き続けることが僕達の生き方なのだと、僕はそう思っています。 ひとまずいつものようにくだらない世間話でもしましょうか。とはいえこれは遺書ですから、ちゃんとした話もしますよ。たとえば僕の心の内だとか。 二十数年生きてきて、色々あったかと言われると意外にそうでもありません。ここ数年、先生と出会ってから突然僕の人生は始まったように思います。 それはそれは楽しい人生でした。 初めて会った日を今でも鮮明に覚えています。編集社で偶然すれ違った貴方は、群青色の羽織が良く似合う和風の出で立ちでした。 触れてしまえば壊れてしまうくらいに繊細で、触れられないと錯覚するほど透き通って、それでいて触れることを許さない強さがあって、その凛とした姿に一瞬で目を惹き付けられました。それで、うっかり考えてしまったのです。 あぁ、なんて綺麗な女性なんだろう、と。 人目見て貴方を「女性だ」と思ったのが何故なのか、今でも分かりません。中性的な顔立ちで、その鈍色の髪は短く、背は僕よりも高い。しかしどうしてか僕には素敵な女性に見えたのです。 どくんと心臓が跳ねるのが分かって、これが恋だと気付きました。爽やかな初恋でありながら、それはとても愚かしく許されない感情でした。 聡い貴方は分かっていたんでしょう。僕は女です。 その少し前まで当たり前に女子用の制服に袖を通して、当たり前に生きていた女でした。 『同性愛者』。自分に縁のないものだと思っていたその単語がぽんと頭に浮かんで、駆け巡っていく。僕の頭はそんなに良くはありませんから、すぐに思考回路はおかしくなって、それで、性別を偽るだなんて馬鹿なことを思いついたのです。 自分のことを「僕」と呼んで、髪を短く切って、声は低く作って、そうしたらきっと振り向いてくれるのではないか。愛してくれるのではないか。そんな淡い期待と下心で、貴方に近づきました。 貴方を不純な目で見ていたこと、騙したこと、全てを償いたいのです。こんなことが償いになんてなるわけないのは分かっています。でも僕にはもう、こうすることしかできないんです。 貴方と出会って始まった、この人生の全てが過ちでした。 それでもね、先生。 僕はこの数年間、とても楽しかったですよ。 ◆ その遺書にはまるで日記の様に私との思い出が綴られていた。 数十枚の便箋にびっしりと並んだ手書きの文字が、脳にスラスラと流れ込んでくる。読む人を釘付けにしてしまう文章に思わず瞬きを忘れ、私は夢中で読み進めた。 彼の描く世界はいつでも色鮮やかで、頭の中に次々とその美しい景色を描いていく。ただのんびりと花見をした日のこと。2人で夏祭りに行った日のこと。木の葉で栞を作った日のこと。年甲斐もなく小さな雪だるまを作った日のこと。彼の視点で小説の様に語られる思い出達が、忘れていたことすら思い出させる。 いくらでも続くような気がした。 それでも段々と便箋は残り少なくなっていって、段々と終わりが近づいてくる。 ◆ さて、その日は梅雨の蒸し暑い日でした。 まぁ今日のことですけどね。 「涼みに来た」と言う先生のために今年初めて扇風機を出して、冷凍庫のバニラアイスを一緒に食べて、夕方には素麺を茹でて食べました。 すっかり外が暗くなってきた頃。貴方が縁側に腰掛けて空を見上げていたので、僕も少し間を開けてそっと座れば、いつも通りの他愛もない会話が始りました。 「……もうこんな時間か」 「日が長くなって来ると時間が分からなくなりますね」 「あぁ。……この話、毎年しているな」 「たしかに。もう夏ですね〜」 「ご機嫌だな。夏、好きだったか」 「いえ、今年も一緒に夏祭りに行けるのかな、と思ったら何だかわくわくして」 「……子供みたいだな」 「あはは、いいじゃないですか。それに」 それに、僕が好きなのは。 人間というのはとても不器用な生き物で、どんなに気をつけていても不意に口を滑らせる瞬間がある。それをどのようにして繕うかが、我々不器用な人間たちにとってどれほど重要視されていることだろうか。前に、先生がそんな風なことを言っていたのを覚えています。 僕が、あ、と思う間もなく、先生が口を開く。 「……それに?」 催促。あの時の僕は貴方の発した言葉をそう解釈しました。 僕の頭の中ではぐるぐると思考が回り続けていて、どうしよう。だとか、いい機会なんじゃないか。だとか、沢山の声が聞こえてきて、人混みの中にいるような錯覚すら覚え、やがてそれは息苦しさに変わって僕を蝕みました。 はぁ、はぁ、と、ついには過呼吸を起こし始めた僕に、先生は慌てたように「おい、どうした」と僕の肩に手を伸ばしました。僕は咄嗟にその細い腕を掴んで、 「先生」 驚いた顔で僕を見つめるその顔を、その瞳をじっと見つめて、数秒の沈黙の後、意を決して、 「僕は、先生のことが好きです」 そう告げた瞬間、少し時が止まったような気がしました。 虫の声も、風も、何もかもが止まって、先生だけがゆっくりと唇を動かそうとしていて。 ああ、僕の長い夢が終わる。そう思って、咄嗟に、貴方の言葉を遮るように「ごめんなさい」と呟きました。 「……どうして謝るんだ。一先ず手を離してくれないか。身動きが取れないのは困る」 「……ごめんなさい」 「……はぁ……私も、お前の事は嫌いじゃないよ。私がこれまで会ってきた物書きの中で、一番気が合うと思う」 「じゃあ、」 「でも」 「…………すいません」 「謝る事じゃない。私にだって落ち度はある。それも幾つも……嫌、違うな。私が悪かったんだ、全て」 「いえ、先生は何も悪くなんか。悪いのは全部僕で」 「黙れ」 静かな一声。冷ややかで重いその言葉は、まるで魔法の呪文のように僕の口を小さく開いたままにしてしまいました。 「……お前が私に恋愛感情を抱いている事なんざ、とっくに知っていたよ。最初からお前はそうだった」 「御明答。先生、流石ですね」 「お前はこんな時でも変わらないな」 「……それが、僕の取り柄ですから」 「はぁ……知っているだろう。私は色恋沙汰が苦手なんだ。人間の、本能的な求め合う欲求を、綺麗だなんて騙ることが。……嗚呼、気持ち悪いとまで思うよ。私は忌み子なんだから特にそう思うんだ。仕方が無いことさ」 チラリ、とその紫の瞳が冷たく僕を見やり、また口を開く。 「……苛苛するよ。私は私が嫌で嫌で仕方が無い。そんな私の事を好きなお前まで恨んでしまいそうだ。なのにお前のその感情を何故だか理解してしまったから、酷いことを言ってどうにか嫌われようとしてるんだ。私が苦しまない為に。醜いだろう?」 先生は早口でそう言いきって、突然立ち上がりました。 そうして背を向けたまま、僕の夢想を終わらせる。 「この際はっきり言おうか。……お前が恋する『先生』は存在しない。私が象って、お前が作り上げた幻だ」 「…………」 「だから、お前の告白は断らせてもらう。……同情で受け入れるより余程マシだろう?」 「……ええ。先生はお優しいですね」 「…………盲目だな。何処までも」 「帰る」。先生はそう呟いて、僕の方を見ないまま門の方へ歩いていき、僕はいつも通り「お見送りします」と着いて行って、先生の背中を見送りました。 そうして、僕の恋は終わったのです。 儚い?そんな綺麗なものじゃないでしょう。 酷く汚く、欲に塗れ、自分勝手な恋でした。 正しく貴方が嫌う感情その物だと思います。 ああ、これじゃあまるで小説みたいですね。 すいません。でももう、書き直している時間もないので。 僕の人生をフィクションの様に語れば、それはどうしようも無い悲劇で、恐ろしい程誰も幸せにならない駄作なのでしょう。 こんな物語はさっさと終わらせてしまうのが一番です。 それは刺激的なラストシーンで、きっと先生は悲しむでしょうけど、どうか僕の分まで長生きしてください。会いに来たら怒りますからね。 身勝手な僕のことを、いつか忘れてしまう時まで覚えていてください。 生涯馬鹿な女だったと。 それでは、僕はこれからあの川に向かいます。今は雨が降っているのできっと水嵩が増して丁度いいんじゃないですかね。 先 生、 長い 間お世 話 にな りまし た。 ご め ん な さ い 。 どう し よう も な く 貴 方 を 愛 し て い ま す。 ◆ 見慣れた筆跡の文字が、踊るようにひらひら舞って、それはさながら花弁の様で。 川の流れも、月明かりも、文字の散る様も、何もかもが灰色に見えた。 そこは既に、色の無い世界だったのだろう。
※
歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました
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