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高校生の少年。 暑さの影響からか体調を崩し田舎へ里帰りをしている。 里帰りと言っても半分は誰もいない祖父の古家へ掃除を任されたようなものである。 1人で暇を持て余し、物置から古本を探しては趣味の古書修復をして遊んでいる。 どうにも宿題をする気は起きないようだ。 「お兄さん、困ってる人？それとも、悪い人？まぁいいや。困ってるなら助けてあげよっか？」 「ね～え〜代わりに宿題やっといて～お願いだよー」 「俺ね、こう見えて体力あるからね。任せてよ」 何だっていいよね。楽しく過ごせるならさ。 2022.10.13　六畳半の夏【END1 六畳半の夏】kpc 両生還 空さんがいなくなってから俺の体は嘘みたいに回復した。回復したというより、そもそも病気なんてなかったみたいだった。 意気地なしなんて言っちゃったけど空さんは色んな事考えてたんだよね。 もう謝ることもできないんだなと思うと少し……寂しい…けど、ま、まぁ貸しは一杯あったんだからこれでチャラだよね！ そうだ、おじいちゃんが持ってる本の中から面白いものが出て来たんだよ。空さんにも見せられたら良かったのになぁ。

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